まずは札幌のクイーンS。勝ったのは、1番人気の3歳牝馬、ドゥラメンテ産駒ドゥーラ。7番手追走で脚を溜めます。逃げたライトクオンタムの前半1000mラップは59秒8とややスローの展開。直線に入るとまず、2番手からゴールドシップ産駒ウインピクシスが先頭に立ちますが、馬場の1番外からドゥーラが抜け出して、そのまま後続に1馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分46秒7。2着ウインピクシスからハナ差の3着には、イスラボニータ産駒コスタボニータ、クビ差の4着にはキングカメハメハ産駒ルビーカサブランカ。
オークス3着馬のドゥーラが、負担重量51㎏を活かして重賞2勝目を飾りました。本来逃げると予想されたグランスラムアスクがスタートで後手を踏んだため、レースのペースが想定よりもユックリになりました。それを見ながら、後方待機ではなく、中団好位につけた斎藤新騎手の好判断が第一の勝因でしょう。
2着のウインピクシスは狙い通りの2番手追走から、そのまま押し切りを図りましたが、軽量馬ドゥーラに理想的な競馬をされてしまっては2着がやっと。3着コスタボニータ、4着ルビーカサブランカの2頭は、さすが実績馬だけあって、地力のあるところを見せてくれました。
そして新潟千直のアイリスサマーD。勝ったのは、マクフィ産駒オールアットワンス。好スタートから外枠の後方へ位置を移していきます。逃げたのは、メディーヴァルとマウンテンムスメの2頭ですが、残り200mのところからアドマイヤムーン産駒トキメキが先頭に立ちます。この横からオールアットワンスと、ヴァンセンヌ産駒ロードベイリーフの2頭が猛然と追い込んできて、オールアットワンスが1馬身1/4差をつけて勝利。良の勝ちタイムは54秒9。2着にはトキメキ、クビ差の3着にはロードベイリーフ、1馬身1/4差の4着にはサトノファビュラス。
勝ったオールアットワンスは、一昨年に続きアイリスサマーD2勝目。しかも、不利な内枠を跳ねのけての勝利ですから立派。同じく3着のロードベイリーフも2番枠からの3着ですので、この2頭の千直適性はかなりのもの。
なお、1番人気の⑯ファイアダンサーは、スタートからスピードに乗れずに最後方のままゴール。故障でなければ良いのですが。