金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 中山記念・阪急杯・ドバイカップほか

2023-02-27 04:41:55 | 競馬

 まずはドバイカップデーの結果から。

 注目のドバイカップ(GⅠ)勝ったのは、日本からの6歳牡馬、ロードカナロア産駒パンサラッサ好スタートからマイペースの逃げへ持ち込んだパンサラッサが、まんまと逃げ切りました。鞍上の吉田豊騎手のマジックと言って良いでしょう。パンサラッサは、昨年のドバイターフの芝GⅠに続いて、今度は世界のダートGⅠを制しました。優勝賞金は1000万ドル=13億円。1/2馬身差の2着には、中団から追い込んできた米国のカントリーグラマー3着は日本のカフェファラオ4着には2番手からジオグリフ5着にはクラウンプライド。その他の日本馬は、ジュンライトボルトが7着、ヴァンドギャルドが11着でした。

 ちなみに、3着カフェファラオの獲得賞金でも200万ドル=2億6000万円4着ジオグリフ150万ドル=1億9500万円5着クラウンプライド100万ドル=1億3000万円ですから、5着でも日本のダートGⅠを遥かに超える賞金額。有力な日本馬は、この時期、やはり中東を目指すことになりそうです。なお、勝ったパンサラッサ、このあとは芝1800mのドバイターフ(GⅠ)ではなく、ダート2000mのドバイワールドC(GⅠ)を目指す可能性もあるようです。もしも、パンサラッサがドバイワールドCに勝つと、さらに696万ドル=9億480万円が加わり、この2か月で20億円以上を稼ぐことになります。もう想像を超える世界ですよね!

 それにしても、またも矢作芳人厩舎です。やはり、世界の壁を突き破ってくれるのは矢作芳人。この男しかおりません。

 

 1351ターフスプリント(GⅢ)勝ったのは、日本からの5歳牡馬、キズナ産駒バスラットレオン好スタートからの逃げ切り勝ちで、坂井瑠星騎手の手腕が光りました。バスラットレオンは、芝ダートに関わらず、7ハロンであれば世界でトップ級の馬であることを証明しました。優勝賞金は90万ドル=1億1700万円。アタマ差の2着には米国のカザクリード3着地元サウジのラーエド。ラストランのレシステンシアは5着、ラウダシオンは9着、連覇を狙ったソングラインは10着。バスラットレオンの次走は、ドバイのゴドルフィンマイル(GⅡ)となる予定。

 

 レッドシーターフハンデキャップ(GⅢ)勝ったのは、日本からの7歳牡馬、オルフェーヴル産駒シルヴァーソニック3番手追走から直線で早め先頭に立って、そのまま2馬身差で完勝。全くロスのない競馬で、Dレーン騎手の上手さが勝因でしょう。優勝賞金は150万ドル=1億9500万円。シルヴァーソニックは、ステイヤーズSに続いて重賞2連勝。2馬身差の2着には英国のエネミー3着英国のゲットシャーティ。日本からのエヒトは7着でした。

 

 サウジダービー(GⅢ)勝ったのは、地元サウジの3歳牡馬、コミッショナーキング2番手追走から、直線では、逃げた米国のヘヴンアメルトダウンとのマッチレース状態に。ゴール直前でアタマ差だけ前に出て勝利優勝賞金は90万ドル=1億1700万円。地元サウジの馬がサウジダービーを勝ったのは、これが初となります。日本からのデルマソトカゲ3着、コンティノアールが5着、フロムダスクが9着、エコロアレスが12着でした。

 

 リヤドダートスプリント(GⅢ)勝ったのは、米国からの5歳牡馬、エリートパワー中団待機から、直線では段違いのスピードを活かして圧勝しました。さすが、米国のダートスプリントの第一人者、これで6連勝となりました。優勝賞金は90万ドル=1億1700万円2着には米国のガンナイト3着は福永祐一騎乗の日本馬リメイク。その他の日本馬は、逃げたジャスティンが4着、連覇を狙ったダンシングプリンスが5着、柴田善臣騎乗のリュウノユキナが6着でした。エリートパワー、ガンナイトの2頭とは、日本のレモンポップとの闘いをぜひ見てみたいと思います。

 

 

 それではJRA重賞の結果へ。

 まずは阪急杯勝ったのは、カラヴァッジョ産駒の4歳牡馬アグリ好スタートから2番手追走を選択。逃げたメイショウチタンの前半3ハロンのラップは33秒9で、このメンバーとしてはややスロー。直線に入ると、アグリが早め先頭に立ちますが、外からキズナ産駒ダディーズビビッドが迫ってきます。しかし、最後まで抜かせずにクビ差で勝利。良の勝ちタイムは1分19秒5。2着ダディーズビビッドから2馬身1/2差の3着には、3番手からキングカメハメハ産駒ホウオウアマゾン、1馬身差の4着にディープインパクト産駒グレイイングリーン

 勝ったアグリは、これで4連勝で重賞初勝利。次は高松宮記念へ向かうと思います。1200mの実績はありませんが、厳しい流れのGⅠ競走では、むしろ1400mの実績が活きると思います。2着ダディーズビビッドは、またもや惜しい2着3着ホウオウアマゾンまで、上位馬は先行馬なので、2着3着は展開に恵まれたとも言えます。逆に4着のグレイイングリーンは後方からの追込みでしたから、地力がついてきたと言えます。次に期待いたしましょう。

 

 そしては春のスーパーGⅡ、中山記念勝ったのは、ハーツクライ産駒の7歳牡馬ヒシイグアス後方待機で脚を溜めます。逃げたディープインパクト産駒ドーブネの前半1000mのラップは59秒9で、かなりのスロー。直線に入ると、逃げ粘るドーブネがそのまま沿い切りを図ります。そこに、大外からヒシイグアスと、モーリス産駒ラーグルフの2頭が襲い掛かって、坂の下で抜け出します。うちヒシイグアスが3/4馬身差をつけて快勝。良の勝ちタイムは1分47秒1。2着ラーグルフからクビ差の3着に逃げたドーブネ。さらにハナ差の4着には、中団から最内を突いたキングマン産駒シュネルマイスター、クビ差の5着にはキングカメハメハ産駒スタニングローズ

 勝ったヒシイグアスは、これで重賞3勝目。2000m前後のスペシャリストですが、2000mよりも、中山1800mとか、阪神2200mというチャンピオンディスタンスではない距離が得意。次は大阪杯(GⅠ)だと思いますが、むしろ宝塚記念(GⅠ)の方が面白い気がします。2着ラーグルフは着実に地力が付いてきています。大阪杯でも狙い目3着ドーブネは、絶妙のペースに落としての3着なので、次は危険な人気馬の匂いがします。4着シュネルマイスターは、次は安田記念だと思いますが、復活の気配が感じられました。5着スタニングローズも力を出していますので、次はヴィクトリアMなのか、大阪杯なのか、いずれにしても、切ってしまうと危険です。

 


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