2月に無観客競馬が始まった時は、「せめて4月の桜花賞・皐月賞までは開催が続いてほしい」と切に願ったものですが、もう今週は、日本ダービーの開催まで漕ぎ着けました!
ひとえにJRA関係者の方々のご努力と、競馬報道関係者・ファンも一体になった応援体制の賜物と言えます。あまり、世間では報じられていませんが、世界に誇れる大偉業だと思います。何とか、このまま6月下旬の宝塚記念GⅠまでは、無事に開催されることを祈りたいと思います。
さて、いよいよ日本ダービーです。そして、今年のダービーは、コントレイルとサリオスという2頭のスーパーホースの登場により、例年以上の華やいだ舞台となりそうです。個人的には、サリオスはNHKマイルCから歴史的名マイラーの道へ進むべきと考えておりましたが、やはり日本ダービーには出たいというのが、オーナーサイドの正直な気持ちなのでしょう。
現在、日本ダート界の血脈を支配する種牡馬ゴールドアリュールは、誰もが知るダート界のレジェンド的存在ですが、現役時代、実はダート専門でありながら、日本ダービーに「飛び入り参加」した過去があります。しかも5着に入るという、とんでもない快挙を成し遂げています。柔道でいうと、71㎏級の古賀政彦選手が、無差別の日本選手権で準優勝した快挙に匹敵します。むしろ伝説に残るエピソードと言えます。
その昔、シンボリルドルフのライバルに、ビゼンニシキという名マイラーがいたのですが、どうも、サリオスはビゼンニシキとイメージがダブります。サリオスには、ダービーでの好レースを期待しておりますが、関係者の方々には、ダービーのあとは、サリオスの距離適性に合わせた路線を進み、世界的名馬へ育成頂くことを、是非にお願いしたいと思います。