阪神の京都2歳S。正直に言って、2歳重賞の中でも地味なレースです。来春のクラシックに直結することが少なく、先週の東スポ杯2歳Sとか、朝日杯JF・ホープフルSに挟まれているため、この時点では二線級の評価の馬しか集まりません。ただし、ここの1~3着馬を見てみると、古馬になってから中長距離で活躍する馬の宝庫であり、マカオンドール、ワールドプレミア、カデナ、シュヴァルグランなどの名前が連なります。
今年の出走馬を見ると、例年に比べれば、かなり良いレベルの馬が集まってきているようです。2歳世代で、突出した存在がまだハッキリしていないことが理由だと思いますが、今年はここからもクラシックの主役が生まれていくかもしれませんね。
人気は、キタサンブラック産駒の⑥グランヴィノスに集まると思います。御存知、大魔神 佐々木主浩氏の持ち馬であり、ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィヴロスの半弟。デビュー戦のレベルも高く、勝ち方も素晴らしかった。ただ、他の馬たちを冷静に見てみると、それほど大きな差がある訳でもありません。兄姉を見ても、ヴィルシーナを除いては晩成タイプです。
むしろ狙ってみたいのは、ラブリーデイ産駒⑦グリューネグリーン。デビュー戦は10月9日の府中芝2000mでミッキーカプチーノの3着、2戦目の10月29日の府中芝1800mを1分46秒4の好タイムで勝ち上がりました。この10月9日の新馬戦が今年の「伝説の新馬戦」候補になるくらいレベルの高い新馬戦で、この時の勝ち馬ミッキーカプチーノが次にどこに出てくるのかが話題になっているほど。
対抗には、前走の紫菊賞でダノントルネードを差し切ったヴィクトワールピサ産駒⑩コスモサガルマータ。とにかく差し脚が半端なく、直線の短い阪神2000mでも2着3着には差し込んでくると思います。
その他は、前述の⑥グランヴィモス、グレーターロンドン産駒⑭ロードプレイヤー、萩Sの1着馬と2着馬のデクラレーションオブウォー産駒④トップナイフ、シルバーステート産駒⑬ナイトキャッスル、ハーツクライ産駒⑤エゾダイモン、ロードカナロア産駒②シュタールヴィント、キズナ産駒⑫ティムール、アンクルモー産駒③サイブレーカー。
馬券は、本命⑦グリューネグリーン頭固定で対抗⑩コスモサガルマータ2着3着付の三連単16点 ⑦⇒⑩⇔⑥⑭④⑬⑤②⑫③ で。
さてこの中に、菊花賞馬か、天皇賞春を勝つ馬が入っているのか⁉