ついに、我が家のお墓を購入しました。
正確には、墓所の永代使用権を購入したのと、その上に建立する墓石と工事の依頼を完了したということ。
霊園は、ワタクシの実家のお墓がある所沢聖地霊園で、実家のお墓の近くに空いている墓所があったので、そこを我が家の墓所に選びました。実家のお墓の近くに建立すれば、親族や友人がお墓参りをする際、どちらにしても、ついでに双方をお参りしてくれるだろうと。また、ワタクシが実家の墓参りをする際に、同時に自分のお墓の掃除が出来ますので手間が省ける。
お値段は、永代使用料が1,380,000円で、管理料が14,520円/年。そこに墓石工事代が約4百万円で、合計で550万円程度。まぁ、想定した範囲であり、ちょっとした車を買ったのと同じくらいの感覚でありました。
ちなみに、お墓の規約の説明を詳しく聞いていたら、最後の最後で、墓を引き継ぐ人間がいなくなると、管理料を支払う人がいなくなるので、その時は永代使用権が消滅して、お墓に入っているお骨はすべて「共同霊園=樹木葬の場所」へ移管されるらしい。うちの息子はまだ独身なので、このまま結婚をしない場合は、息子が最後の人間になる可能性があります。
もともと、我々夫婦は樹木葬でも良いと考えていたため、それはそれで問題なしという判断でありましたが、無縁仏のようにお墓が朽ち落ちる前に、お墓は更地にされて、また転売されるということのようです。
また、こうした霊園の管理主体についても勉強になりました。古いお墓は、公益法人団体による管理が一般的なようですが、営利を目的とする一般法人が「霊園」を開発して管理するケースもあって、その際は、その系列の建設会社が墓石工事を一手に独占して、その下請けとして石屋さんがいるという構図のようです。建設会社は「鞘」を抜いているだけで何もしません。実際は、すべて石屋さんが手がけてくれます。ただ、開発した一般法人にすると、この系列建設会社で「鞘」を抜くこと以外には、ほとんど利益を得る手段がないため、仕方がないと言えば仕方がない仕組みのようです。
しかし、この商売、けっこう非課税優遇を受けている産業なので、地方公共団体からは、一定規模に大きくなった霊園には、公益法人による管理に移行せよと指導がくる由。そうしないと、霊園の拡張ができないので、開発主体としても、またゼロから別の場所に霊園を作らないといけなくなる。それよりは、公益法人化して、管理の独占を放棄する方がまだマシということのようです。
首都圏では、これからも老齢化は進みますので「死者」は数多く出てきます。しかも、地方から出てきた第1世代もかなりの数になるため、新たにお墓を必要とする人は多い。したがって、「霊園事業」はまだまだ伸びる産業であります。
大変、勉強になりました。