金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【競馬】皐月賞 ミルコの覚悟

2019-04-14 09:06:54 | 競馬

 さて、年末に時計を戻してみましょう。

 ミルコは、朝日杯FSの勝ち馬であるアドマイヤマーズと、ホープフルSの勝ち馬サートゥルナーリアの両方の主戦を務めていました。ミルコがどちらを選ぶのか注目されていましたが、年明けにあっさり、サートゥルナーリアの陣営からCルメールへの乗替りが発表されました。ここの経緯はあまり報道もされておらず、謎が多い事件でした。

【シナリオ1】普通は主戦であるミルコが選択権を持つことになりますので、メインシナリオはミルコがアドマイヤマーズを選択したということ。そのため、サートゥルナーリア陣営が急遽ルメールを手当てしたということになります。確かにあの時点では、あのグランアレグリアを力でねじ伏せたアドマイヤマーズがNO.1との評価だったのかもしれず、それであれば何も禍根は残りません。

【シナリオ2】しかし、牧場の時から評判馬だったサートゥルナーリア、生産界も評論家達も口をそろえてダントツ1番に挙げるこの馬について、過去3回とも騎乗しているミルコが1番凄さを判っているはず。ここからは自分の妄想ですが、ミルコがサートゥルナーリアを選らぼうとしたところ、アドマイヤのオーナー筋から横やりが入った可能性はないのかなぁ、などと考えてしまいます。過去に、アドマイヤムーンとディープインパクトを巡って武豊騎手の争奪問題がありましたからね。

【シナリオ3】そうではなくて、サートゥルナーリア陣営がミルコを降ろした可能性もあるのかなぁ、とも思っています。兄リオンディーズや、ドュラメンテやアドミラルなどのスーパーホースを壊してしまった過去があるミルコを、陣営が避けた可能性があると思うのです。ミルコは最大限に馬の能力を引き出す力がありますが、力以上に走らせてしまうと、大きな事故になりがちです。すでに種牡馬としての価値まで論じられる馬だけに、絶対に壊されたら困るということなのかもしれません。

 さて、もしシナリオ1でも、2でも、3だとしても、ミルコの心理状態はいかなるものでしょうか? 絶対にサートゥルナーリアだけには、ルメールだけには負けたくない、というのが本音であることに間違いありません。しかも、サートゥルナーリアの全てを知る男が、この馬を負かしにいく戦術は見ものだと思っています。

 


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