金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【創造主は生き物を差別するか?】 差別するはずはないのに・・ なぜヘビや豚が忌まわしい⁉

2023-07-08 04:24:12 | 動物

 子供の頃から大きな疑問を持っておりました。

 

 それは、創造主たる神様がいるとしたら人間を特別扱いするのも変だし、特定の動物を指して『忌まわしい生き物』と決めつけるはずはないと疑問に思っておりました。にも関わらず、旧約聖書の中には、ヘビが非常に悪者として描かれていたり、またコーランの中でも、ブタが汚れた動物として示めされていて、これを根拠にイスラム教徒は、豚肉はもちろんのこと、豚の部位によって出汁を取ったものすら、口にしてはいけないことになっています。

 でも、ヘビだって、ブタだって、コウモリだって、ヤモリだって、それぞれが必死に生きており、しかも、自然界のバランスを保ちながら、それぞれが大事な役割を担いながら、一生を生きて、子孫にその役割を繋いでいます。『忌まわしい生き物』など、地球上には一つも存在いたしません。それは、中世以降の自然科学の研究が進むにつれ、ようやく判ってきたことであります。

 にもかかわらず上記のとおり、旧約聖書の記述によって、ヘビは相変わらず嫌われ者として認識されています。ムスリムがブタを汚れた生き物という認識を変えることはありません

 

 もともと、宗教というものは、国や民族を超えて、共通の規律を持つことで、人間同士が余計な争いを避けるために作られた「社会統治のツール」であります。国は滅ぶことがあり、為政者は次々と替わっていきますから、『法律』という共通規律は、意外と不安定で脆いもの。しかし、宗教という規律ならば、国が滅んでも、為政者が替わったとしても、普遍的な規律として生き続けます。この規律のおかげで、異民族であっても、違う地域出身者であっても、同じ宗教を信じていれば、余計な争いをしなくて済みます。まぁ、人類が作り出した発明としては、比類なき優れもの=宗教であります。

 

 しかし、所詮、人間が作ったものでありますから、不備がたくさん散見されます。そのうちの一つが、上記に書いたとおり、特定の動物を『忌まわしい生き物』として忌み嫌うこと本当の創造主ならば、そんなことを言うはずがありません。敢えて言うならば、地球のバランスを壊し続ける人類こそ『忌まわしい生き物』と、指定しているかもしれませんが・・

 ならば、どうして宗教内で『忌まわしい生き物』の指定などが起きているかと言えば、神の声を聞いて、それを文書化した人=預言者、すなわち人間である預言者が、神の声を聞き間違ったから預言者も人間ですから、当然ながら間違いや、思い込みがあります。そうして間違った思い込みの内容が、そのまま聖書やら、経典やらに残ってしまい、そのような世迷言が後世に伝えられているということになります。

 あまり言い過ぎると、各宗教の原理主義者の人々から、とんでもないテロ行為を起こされてしまうので、ここまでにしますが、明らかに間違っていることが科学的に判明したら、過去の経典など修正する勇気が宗教側にも必要だと思います。

 

 怖くて誰も、宗教家や原理主義者の方々には言えませんけど。

 本音では、そう思っている人が世界中にたくさん溢れかえっております。

 

 


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