まずは菊花賞トライアル、中京の神戸新聞杯。勝ったのは、パゴ産駒ステラヴェローチェ。不良馬場の中京芝2200mを、後方待機から直線では中央を堂々と伸びる走りを見せて、内から伸びてきたディープインパクト産駒レッドジェネシスに競り勝って勝利。2着は、こちらも道中後方にいたレッドジェネシス、3着は、ジャスタウェイ産駒モンテディオ。
ステラヴェローチェは、サウジアラビアロイヤルCの不良馬場実績もあり、この馬場を全く苦にしませんでした。また、消耗戦となったレッドジェネシスとの競合いを制しましたので、本番菊花賞の大本命に名乗りを上げました。
一方、1番人気のダービー馬シャフリヤールは、まずは馬場に泣かされたと言って良いでしょう。それから、消耗戦になって伸びなかったことから、陣営は菊花賞への出走を選択しない可能性も出てきました。動向を注視して参りましょう。
そして中山の産経賞オールカマー。勝ったのは、スクリーンヒーロー産駒ウインマリリン。3番手追走から、直線は先に抜け出したグローリーヴェイズとレイパパレの間を突いて、そのまま抜け出して勝利。レース運びが完璧だったことと、先に人気馬2頭がやり合ってくれたことが勝因。これで、11月のエリザベス女王杯の最有力候補へ名乗りを上げました。
2着は、中団から差してきたゴールドシップ産駒ウインキートス、3着は、先に抜け出して粘り切ったグローリーヴェイズ。1番人気のレイパパレは、2番手から逃げ馬を見る位置取りで、途中までは理想的な展開でしたが、Mデムーロのグローリーヴェイズが3コーナー過ぎから早めにマクリ気味に仕掛けたことから、レースが一気に消耗戦になり、早め先頭に立った結果、最後まで粘り切れずに4着に敗れました。56㎏の負担重量もズッシリ効いたかも。また、レイパパレの適性距離は、やはり1800~2000mだと思います。