金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【妄想 長屋談議シリーズ①】 熊さんと八つぁんが、井戸端で何やらヒソヒソ話・・

2024-01-25 02:40:08 | 妄想 長屋談議

 ここは東京の下町、古くから続く長屋の一角

 長屋の住人、熊さん八つぁんの二人が井戸端で何やらヒソヒソ話をしています。

 

 

「よう八つぁん、朝から何をそんなに難しい顔をしてるんだい?」

「熊さん、教えてくれ。オイラ、オツムが弱いもんだから、よく分からないのだけれど、なぜ、お笑い芸人のDTのMちゃんが芸能活動を止めちゃったの? 独りもんのオイラの楽しみが無くなっちゃって寂しいのよ。何か悪いことをやったの?」

瓦版屋の『文春』が書き立てたのよ。芸能界入りを狙っていた若い女の子を集めてドンチャン騒ぎ。気がついたら、一人の女の子とねんごろになったってさ。それが、あとになって、その女の子から、けっこうな文句が出たという話」

「え⁉ 若い女の子とドンチャン騒ぎって悪いことなのか! オイラもドンチャン騒ぎの翌日に、八百屋のチーちゃんから思い切り、引っ叩かれたことがあったなぁ。オイラも、大工の仕事を止めなきゃならないのかなぁ。ところで、『あとになって・・』って、どのくらい時間が経っているの?」

瓦版屋の『文春』によると9年前のことだってよ」

「9年前のドンチャン騒ぎか。そんな前の話、何で今頃騒ぎになるの? オイラだったら、9年間のことは何も覚えてないけど」

 

そこに、長屋の知恵袋ご隠居さんが通りかかる。

 

ご隠居「八つぁん、この話題は、結構複雑な2つのテーマを抱えているのさ。第1のテーマは『優越的地位の濫用』。そして、第2のテーマは『後出しジャンケン』だ」

「え? オイラ、『優越的地位の濫用』って意味分からない。『後出しジャンケン』の方は、熊さんがよくやるから分かる。ズルいよね」

「こら、ハチ公! お前なんか、『最初はグー』の時に、いきなり『パー』出して勝とうとするだろ。そっちの方がズルい」

ご隠居「二人とも、いい加減にしなさいよ。いいかい。『優越的地位の濫用』というのは、絶対的に優位な立場にいる人間が、その地位を使って好き勝手な行為をすることを言う。これは、とても卑怯なことと看做される。まずは、この『優越的地位の濫用』というテーマについて話をしましょうか・・」

<続く>

 

 


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