goo blog サービス終了のお知らせ 

迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

浄華のありか。

2019-03-01 19:57:13 | 浮世見聞記
路線バスと人が接触した場所の近くに居合はせるといふ、あまり気分のよろしくなゐ弥生最初の朝を迎へる。


鶴亀鶴亀……、と唱へて、しばらくそこは通らなゐことにする。



昨日の悪天候を今日も引きずったやうな空模様だが、梅も河津桜も、いまが見ごろとなりにける。



かうした四季の訪れに足をとめ、しばし聴き入るくらゐの余裕は欲しゐもの。



手許ばかりを見て歩く不景気な明盲目どもに、シアワセなど聞こゑるものか。



かくして今朝の不浄はすっかり浄化され、



ふらりと立ち寄った馴染みの場所で、

私はまうひとつの“春”を聴く。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 待たない待ち合はせ。 | トップ | 「思ひ知りなさい!」、それから。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。