
街中で外回りが、スマホに向かって顧客情報を大音聲でぶちまけてゐた。
かういふ不用心な月給鳥を、街中でちょくちょく見かける。
私が他人(ひと)を絶對に信用したくない理由。
総務省では、リモートワークの際は第三者に情報画面を見られたり、また話しを聞かれないやう注意せよ、と呼びかけてゐるらしいが、しょせん他人の情報管理能力などこの程度である。
どこだかの學校では、“プライバシー保護”の名目で体操着に名前の刺繍を廢止云々。
しかしいちばんの“プライバシー保護”は、スマホに象徴される電子端末機を無闇に使用しないことだろう。
なにしろ、電源を入れた状態で持ち歩いてゐるだけで、「必要とあらば」どこにゐたかを公けにされてしまふのだ。
そして、知らないヒトとは無闇に喋らないこと。
上のやうな無神経な者が、浮世にはゴマンとゐる。