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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

待つために生きるらしい。

2020-09-29 18:34:00 | 浮世見聞記
近郊の自然公園へ行く。



溢れる考へ事を一本の筋道にまとめるには、かうした場所に身を置くのがよい。



しばらくさうして、いざ帰らうとすると、バスの通り過ぎるのが向かうに見えた。

ここを通るバスは本數が少ない。

次まで三十分近く待たねばならぬ。

しかし、木々のもとでさらに考へを固める時間は出来た。


次の時刻に合はせて停留所に戻り、時刻表を見て、先のバスは途中止まりであったことを知る。

今度来るバスが、目的地の驛前まで行く。


私は待つことが嫌いな性質(たち)だ。

しかし、時を待って後悔した記憶はない。




よく考へて出した私の結論は、

いつも正しいゆゑ。








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