官民ともに足並みの不一致──
これが、この國難のいちばんの特徴ではありますまいか。
“不一致”といふ點におゐては官民一致してゐるところが、なんとも皮肉であります。
一方で御用學者は、「どこか見えないところに感染源があるのではないか」云々。
それはたしか、昨夏の“第二波”とされる事態の時にも、誰かが同じことを發言してゐた。
しかし、話しは結局それきりに。
……つまり、感染源の究明に至らなかったことが、いまの“第三波”とされる事態を引き起こしてゐる、と。
最初の“お手上げ宣言”からそろそろ一年になるが、その間ヒトだけがなにも進歩していないことが、この例を見てもはっきりしてゐる。
