長崎縣が墺國を胴元に内定し、佐世保の遊興地に公營賭場を2024年までに開く計画云々。
かうして日本國はますます夷(えびす)どもに侵蝕され、通貨を吸ひ上げられていくのである。

しかも賭場の敷地内には、「日本の文化を紹介するため」として、國産マンガやゲーム、そして歌舞伎を見られる場も設ける予定云々。
この歌舞伎云々に、私は思はず嗤ふ。
映像で観る形にするのか、實際に役者を呼んで興行するのか知らないが、興行自体がすでにバクチであり、また歌舞伎役者自体が、すでにバクチ打ちである。
看板から大部屋まで、その點だけは共通してゐる。
そんなすれっからしどものフトコロをも狙ってゐるらしいことからして、“カジノ”だのとヨコ文字で小洒落てみたところで、しょせんお里は知れてゐる。
だうせ歌舞伎を見せるのならば、「人情噺文七元結」あたりがよろしかろ。
落語ネタで台詞も聞き取りやすい云々ではなく、主人公の左官がバクチですってんてんになって帰宅するところから始まる噺ゆゑ。
九州で、佐世保はまだ行ったことがない。
しかしまうこれで、行くことは無くなった。