東京都大田區大森西を東西に流れる内川に沿って西へ遡上すると、JR東海道線の線路に行き當たる。

本来ならばここで行き止まりだが、土地の“篤志家”が右岸に私設した通路によって、

歩行者と自転車は線路下を潜り、向こう側の大田區中央三丁目へと抜けられるやうになってゐる。


茶番大運動會の時にそっくりな責任回避の断り書きを見てやはり心配になり、さっさと通り抜けて今来た道を見返し、「あ″っ……!」となる。

板下の支柱が腐食によりほとんどが分断されており、とても役目を果たせてゐない!


本来ならばここで行き止まりだが、土地の“篤志家”が右岸に私設した通路によって、

歩行者と自転車は線路下を潜り、向こう側の大田區中央三丁目へと抜けられるやうになってゐる。

鐵管と鐵板で組まれたそれは工事現場の假設通路そのまま、足許がなにやら不安定なのは、ただの氣のせいか?
しかし、

茶番大運動會の時にそっくりな責任回避の断り書きを見てやはり心配になり、さっさと通り抜けて今来た道を見返し、「あ″っ……!」となる。

板下の支柱が腐食によりほとんどが分断されており、とても役目を果たせてゐない!
さうしてゐる間も、自転車にまたがった地元民らしき人々が、日常的な感じに通り抜けて行く。

これぞ、「危ない橋を渡る」。
私は、石橋を何度も叩ひて結局は引き返すを旨とする。
……うっかりと二度は通るまい。