ラジオ放送の觀世流「松虫」を聴く。
古への松虫とは現在の鈴虫云々、それをよく聴きたくて叢へ入りそのまま亡くなった親しい友人を、いまなほ慕ふ男の靈の話し。

「死ぬ時は一緒に」とまで誓ひ合ったと云ふ男二人の“友情”のほどをどふ解釈するかはさておき、この曲の前半に謠はれる“酒”についても、そして“友情”についても、私には全く無縁の話しゆゑ、語るべき材料を持ち合はせぬ。

「死ぬ時は一緒に」とまで誓ひ合ったと云ふ男二人の“友情”のほどをどふ解釈するかはさておき、この曲の前半に謠はれる“酒”についても、そして“友情”についても、私には全く無縁の話しゆゑ、語るべき材料を持ち合はせぬ。
ただ、友情を装ったウソつきたちの噺なら、いくらかネタは持ち合はせてゐる。
が、まァ止しておかうよ。
私にはしょせん、無縁の衆生ではないか。