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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

転ぶ思惑。

2018-06-11 18:55:20 | 浮世見聞記
台風といふ超大型悪天候に振り回される季節の初日が、つひに来た──

と身構へてゐたが、朝から雨風ともにさほどでもなく、まずは一安心。

じゃによって、交通機関の乱れもあるまゐ……、と思ふは早計なり。

首都圏の交通機関は天候に左右されることなく、あちこちで安定してドジを踏みまくるのである。



特に今日は、各路線そろひ踏みだったやうじゃの。


ドジを踏むのは、そこにドジが現れるからである。






袴田巌さん事件の再審請求が却下されたとの報に、十年ほど前に観た痴漢冤罪を取り上げた映画、「それでもボクはやっていない」のなかで、

『裁判所は“正義”を示す場所ではなく、集められた証拠に法律を照らし合わせ、そこから結論を導き出す場所にすぎな
い』

といった意味の台詞のあったことを思ひ出し、まさにこれがさうなんだな……、と考へさせられる。


事件は私が生まれる前だが、本で内容を少し勉強して、冤罪とはヒトの思惑の歪みが引き起こす悲劇であり、恐怖であることを知る。


ごくごく個人的な気持ちを言はせてもらへば、

死刑囚になるべき者は、



もっとほかにゐる。
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