
そうだ。
この木々の繁る道を通ったのだ。
記憶にあるままだ。
そしてこの海原に、
身を任せたのだ。

砂浜に寝転がり、
白く照り付ける光りに、
身を任せたのだ。
楽しく笑って。
それが、
たのしみだった。
ささやかな、しかし、わたしには最高の、
たのしみ。
そこへは、誰であろうと入り込むことは出来ない。
はずだった。
彼らがやって来ると知った時、わたしは心の底から嫌悪した。
なぜだ、と思った。
しかし彼らは踏み越えてやって来た。
そして総てを破壊した。
わたしが恐れた通りに。
もう、あの世界には戻れなくなった。
誰のせいだ!
いま、
わたしは再び、
ここへとやって来た。
砂浜に、
海原に、
身を委ねて笑う人々の姿に、
わたしは在りし日を重ねる。
時の流れは残酷だ。
総てを消し去ってはくれないのだから。
だから
わたしは、
明日を想うのだろう。
この木々の繁る道を通ったのだ。
記憶にあるままだ。
そしてこの海原に、
身を任せたのだ。

砂浜に寝転がり、
白く照り付ける光りに、
身を任せたのだ。
楽しく笑って。
それが、
たのしみだった。
ささやかな、しかし、わたしには最高の、
たのしみ。
そこへは、誰であろうと入り込むことは出来ない。
はずだった。
彼らがやって来ると知った時、わたしは心の底から嫌悪した。
なぜだ、と思った。
しかし彼らは踏み越えてやって来た。
そして総てを破壊した。
わたしが恐れた通りに。
もう、あの世界には戻れなくなった。
誰のせいだ!
いま、
わたしは再び、
ここへとやって来た。
砂浜に、
海原に、
身を委ねて笑う人々の姿に、
わたしは在りし日を重ねる。
時の流れは残酷だ。
総てを消し去ってはくれないのだから。
だから
わたしは、
明日を想うのだろう。