散歩しながらやや遠征して覗いてみた大型スーパーでも、精米が山積みで賣られてゐた。
ここも出回ったか……、と価格を見ると、5kgが税込で3200円~、10kgが6400円~!
かつての倍で、バカにしてんのか、とつひ呟いてしまふ。
實際、山積みのわりにさほど賣れてはゐないやうに見えた。
忘日、信州へクルマで出かけた人が、道の驛で精米が賣られてゐるのを見つけ、5kgで5000圓は高いとは思ったが、それでも飛び付くやうにして買ったものの、帰京してから確かめたら昨年収穫の古米で、それはそれはマズイ味だったと云ふ。

この亂痴氣便乗値上げの理由として、上のやうな人(カモ)がゐるから相手も調子に乗ると云ふほかに、官が米農家を保護のため、と分析した記事も讀んだことがある。
この御時世に値上げなど、結局は自分で自分の首を締めるだけではないか。
さうやって負の連鎖を引き起こした例として、郵便事業を見よ、である。