“第一波”とされる感染擴大が収まりつつあった──と、思はれた──昨年の初夏、意氣揚々と『大阪モデル』を掲げてゐたことを思ふと、皮肉ではなく「隔世の感」を覺える。
そしてこの措置も、相変はらず法的拘束力が無いわけで、結局は「お手上げです」と公表したに過ぎないシロモノに終はるのだらう。
私の第二の故郷でもある大阪、何事も無ければ現在も住み續けてゐたはずで、もしさうであったなら、東京都が今日確認した感染者數414人を200人以上も超えた599人──實際は600人以上──といふ事態に、だう思って臨んでゐたかと考へてしまふ。
いや、四天王寺にゐる師匠と嵐家の御先祖は絶對に無事であることはわかってゐるので、さうあたふたはしてゐないかもしれぬ……。
かうした國難下であらうが、お役人たちは蔭で宴會に余念がなく、茶番大運動會の付け火中継走は數多の物議を醸しながら迷走してゐる一方、この運動會にカラテで出るハズのまァ可愛らしいお姉チャンは、この期に及んで指導者の引き摺りおろしに躍起となるなど、誰も彼もいったい何をだうしたいのか、サッパリわからぬ有様。
そして明日からの新年度より、物価だけはいつも通りに上昇する。
國難すら形骸化してみせるニンゲンたち、おそるべし。
