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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

夏の活力(ちから)。

2019-07-24 12:32:48 | 浮世見聞記


週末の盆踊りに向けて、着々と準備が進む。 


櫓を組み上げ、提灯を吊す専門業者のおじさんたち、それを見守る地元のおじさんたち、ときに軽口を叩き合ひながら、嬉しさうな顔をしてゐる。


お祭りは、準備段階から愉しいやうだ。


日本人には、ちゃんと日本人のまつりがある。


洋楽かぶれが騒音雑音を喚き立てるだけの“フェス”など、ただ煩ひだけ。



縄を通した提灯を吊り上げるおじさんたちの傍を、何かに完敗したやうな顔をした月給鳥たちが、負の気をまとって通り過ぎて行く。



私は正の気を発してゐるおじさんたちの傍に立ち、

提灯を見上げながら、

夏を生きるための気を、

分けていただくのである。



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