令和五年は六月八日に「梅雨入りしたとみられる」と宣言が出て以来、東京圏では深夜にザーッと降る日があったくらゐで、日中は折りたたみ傘を用意すれどほぼ開かずに済む程度の“お湿り”がせいぜい、今月に至っては「これまでに經験したことのある」炎日ばかりで、いつまでダラダラと梅雨でゐるつもりかしら、と思ってゐたところ、やっと今日に「梅雨明けしたとみられる」云々。

官のことだから、てっきり忘れてゐるのかと思った。
しかし息つく暇もなく、南方にて臺風四號が發生云々。
熱温にも強いらしい人災疫病はまだ明けず。
この頃は倦怠感のほかに、視界がぼんやりとする、と云った症状も報告されてゐる一方、ラジオを聴いてゐると、普通に「コロナも明けて……」と云へるヒトのゐるのが、私には理解できぬ。