迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道8 戸田の渡し→蕨宿

2010-06-02 18:50:59 | 旧中山道
次は、埼玉県内を通る旧中山道を歩いてみます。


その第一歩の場所が、現在の戸田市“川岸”。

戸田市側の荒川堤には、↑のような渡し場跡の石碑が建っています。

石碑からやや西寄りに、旧中山道とされている道が、↓の如く住宅地のなかを突っ切っています。



されている、と云うのは、戸田市内を走る旧中山道は明治維新以後、現在の国道17号線に吸収された部分以外は殆ど土地開発によって潰されてしまい、↑の道も残された資料などから、「これがたぶん…」と、あくまでも推測によるものだからです。

ちなみに、この道の長さはわずか約200メートル、その先には菖蒲川という細い川が流れていて、向こう岸には住宅地が広がっているなど、京へ通じていたかつての街道は、完全に姿を消しています。

川岸から現在の中山道である国道17号線を700メートルほど北上した下戸田と云う所に、確実なる旧中山道が、わずか80メートルだけ残っています↓。



その先に見えるのが国道17号線、旧道はそこで新道に吸収されて、埼玉県内最初の宿場、「蕨宿」へと入って行きます。
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