迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

秋の自覚症状。

2018-09-14 22:39:18 | 浮世見聞記
ひと雨ごとに秋が訪れ、

災害だった夏が過ぎ去る。

熱かった日々には気休めにもならなかったミスト装置のすっかり鳴りを潜めた姿に、季節の移行をはっきりと感じ取る。


そして街中には、さっそく“ゲホ”が現れはじめてゐる。

おのれを自覚できない、

だから口許を覆ふ知恵すらない、

浮世に疫病を蔓延させる、

人型病原菌。


これらは必ずかう言ふだらう。

『だって、しやうがない』

ヒトは考へることを放棄すると、

たちまち血の巡りが悪くなることを、

これら標本が生きた結果を提供してゐる。
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