マンタマンタに告ぐ

映画・政治経済・日常生活などの観察日記。

映画大空へ(原題?)に告ぐ

2010-03-23 09:34:42 | Weblog
●リーマンショックなどで、大企業も不景気になった。その多くの人事部が、直接雇用者に、解雇通告ができない。下手に工作すると、逆に訴えられる。

そこで代わって誕生したのが、「リストラ宣告会社」だ。アメリカ国内を、アメリカン航空とヒルトンホテルなどを使って、ジョージが解雇通告しに出張する。

そんなある日、出張の多い営業女性と知り合い、Hのみの関係を保ちだす。ジョージは、出張を逆手にとって、ポイントを貯めだす。

そんな時、リストラ宣告会社にも、リストラの嵐が訪れる。出張ではなく、ネットによって、本人に解雇通告することを主張する女性が現れる。

ポイントマニアのジョージとしては、ポイントが貯められなくなるので、困る。そこで、ある提案を持ちかける。

一方、妹が結婚を控えている。出張の多い兄を利用して、ある迷惑な計画を持ちかける。家族の中で、つまはじき者のジョージ。結婚が嫌いだ。寂しさとは、無縁だ。

果たして兄は、そのポイントを何に使うのであろうか。しかし、今までのジョージの人生は、「ゼロ」ポイントだったことに気付く。

ラストは、衝撃的な不幸なのか、ウソの幸いなのか、よく分からない不思議な物語だな。多分、解雇通告の方法を切り替えたのだろう。

「プラダを着た悪魔」でもあったが、アメリカでは、退職させた本人のために、元上司はその企業へ「推薦状」を書くものなのかな?

日本だと、クビにしても、次の職場探しまでは手伝わない。寮を、強制的に退去させる。後は勝手に自分で、職安などで仕事を探してくれ、といわんばかりだ。

せめて会社は、本人の仕事に対する「能力評価証」を手渡してもいいと思うな。採用する企業にとっても、面接時には、大いに役立つと思う。

俺も、企業の社長になったら、「勤務成績表・能力評価証」でも作成させようかな。本人が退職した時に、持たせて上げよう。役に立つかどうかは、分からない。

その本人が、遅刻魔で、仕事中、トイレ内で喫煙をしたり、口先だらけでウソつきで、要領よく他人に仕事をさせるような人でも、手渡そう。

「この人を雇用すれば、貴社にとって損失のない人材です。元上司の私が保証します」と。