久々に、ジワジワと、鬼気迫る恐怖感ある映画を堪能したな。ゾンビと言えば、ホラーのハリウッド。ハリウッドのホラーと言えば、ゾンビ一筋しかない。
最近のハリウッド・ゾンビは、そろそろ飽きてきた。つまらん。恐怖感なし。メイクだけで、怖さをかもしだしている。オリジナルのホラー映画のネタも、尽きてきた。
そこへ、スペイン映画が参入してきた。ハリウッドが、リメイクしたい気持ちが良く分かる。
過去にも、1台のビデオカメラを使った独特の映像がヒットした。ドキュメンタリー風の映画だ。それを、スペイン映画が活用した。
消防署の活動を取材に来た、レポーターとカメラマン。そこへ、出動要請がきた。火事ではないようだ。古いアパートに入った。
老女が狂乱している。病原菌による感染が、拡大しているようだ。このビル内で、何が起きているのか。新種の病原菌の感染源はどこか。
アパートが、警察や衛生局によって外から封鎖された。外に出ることが許されない。情報が閉ざされた。何が起きているのか、建物内の人たちは何も分からず、パニックに陥る。
内部で、次々とゾンビ化していく。脱出できない。閉鎖された空間での、ゾンビとの悪戦苦闘が始まる。
病原菌の謎を突き止めたリポーターは、果たしてアパートから無事に脱出できるのであろうか。脱出、させてくれるのだろうか。
この手のリアルパニックムービーの演出は、大変だろうな。長時間、カメラが回っている。長回しだ。この手の演出は、個人的には嫌いだが、この手の作品に関しては、認めよう。
役者も、現実感ある演技をしなければならない。1発勝負。失敗は許されない。影のスタッフが、小道具を備えるのも大変だ。それでも、時々カメラを止めている時間があるな。
監督もスタッフも役者も、長時間演技・演出するのは、大変だ。まー、しょうがないか。CGやデジタルの時代なのに、古典的・アナログ的な映像には親近感を覚える。
それにしても、この映画の予告編を一度も観ていない。なぜ、上映しない。前評判の噂だけで、鑑賞しに来ている。
配給会社が、宣伝費用を捻出できなかったのか。賭けみたいな、鑑賞だ。そのほうが、怖い。