韓国・中国と日本との領土問題で火が着いた罵声の嵐に不安を感じて連載を書きました。
熱情と醜さが両刃の剣のように光る時が、歴史上度々起こります。
私達は世界と東アジアの歴史に学び自戒すべきことが多々あります。
出来るだけ広範囲から題材を取り上げわかりやすく、その憤怒の正体と結末、新たな模索の道を紹介しました。
本来、この内容を説得的に書くなら長文に成らざるをえず、要点を絞った為に読みづらくなったことをお詫びします。
目 次
1話 「憎しみを乗り越えて 1」
歴史上、いかに憎しみが多くの悲惨な結果を生んだかを見ました。色々なボタンの掛け違いが予想を遙かに凌ぐ血と取り返しのつかない次の憎悪を呼んだことか?
2話 「憎しみを乗り越えて2 : 脳と憎悪 」
人類が獲得した脳(心理)は素晴らしいものですが、手に負えない巨大な力を生み、悪く作用することがあります。これを制御する為に社会は文化を積み重ねて来たのかもしれません。
3話 「憎しみを越えて3 : 憎悪の連鎖 」
戦争の始まり、拡大、敗戦の流れから、憎悪が社会をどのように突き動かすかを見ました。そこには相容れない民族・宗教・イデオロギーと地域の怨念が、欲望を正当化し、いとも簡単に正義や人道を無視していく過程が見えます。
4話 「憎しみを越えて4 : いとも簡単な憎悪の噴出 」
ここでは社会心理学の実験結果を参考にして、正常な人が、いかに容易に異常な世界に踏み込んでしまうかを理解します。さらに差別感情や民族蔑視が歴史の中でどのように育つかを見ました。
5話 「憎しみを越えて5 : 暴力を生みだすもの 」
憎悪がほとんどの暴力を生むものですが、社会には不思議に暴力を容認・触発する文化があります。その一例は恥や名誉に関わるものです。これはその社会では美談と受け止められます。
6話 「憎しみを越えて6 : 無知、偏見、盲信、扇情 」
他集団に嫌悪や憎悪を抱く為には、それなりの否定的な情報が必要です。それを生みだす装置が社会に必ず存在します。その様子をここ半世紀の出来事から見ました。
7話 「憎しみを越えて7 : 別の解決方法1 」
今までは悲観的な暴力装置を眺めてきました。今回から人類が生みだした圧倒的な暴力に対抗した非暴力的な解決策を見ます。
8話 「憎しみを越えて8 : グローバルな解決方法 」
ここ半世紀あまりの間に、急に実力を付け世界を変えつつある世界市民を思わせる運動を見ます。かつての延長線上にあるのですが、経済重視の平和的手段(不買、信頼)、国と非政府機関の協力、世界中が協力して行うことで成功することに特徴があります。
最後に、皆さん少し考えていただきたい。
今回の領土問題を一方的に処断して解決し、恨みが倍加して残ったとしましょう。
今から数十年後には、地球資源は人口を養って行くうえで限界が来るかもしれません。
その時、互いに武器を取り、奪い合いを始めるのですか?
イースター島のように、フランスとドイツがルール地方を奪い合ったように。
前者は滅亡し、後者は戦争後、反省を踏まえEU共同体を目指しました。
それとも互いの長所(特産品)を生かして交換し、効率よく生産し浪費しない方が良いと思いませんか。
そのためには何が必要と思われますか?
「・・・・・・・」(皆さんで答えを埋めて下さい)
経済学的には間違いなく後者が正解で、対立に較べ地球の許容枠は数段増すことになるでしょう。
私はこれしか人類が生き残る道はないと確信します。
人類は不思議なぐらい、一歩一歩、失敗をしても賢者の選択をして来ているのです。
どうか今一度、人類の足跡から教訓を学んで下さい。必ず正しい選択肢が見えて来ます。
私も勉強中なので、皆さん御意見、御質問があれば遠慮無しに記入して下さい。
そのことは私の励みになります。
ありがとうございました。
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