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2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

三国志マガジンVOL.15その1・敗北に学べ!編

2007-06-02 20:22:20 | 三国志/漫画
コミックフラッパー7月号増刊コミック三国志マガジンVOL.15/著者はカッコ内/メディアファクトリー/刊行中/550円(込)

内容とコメント1冊まるごと三国志専門の雑誌。その内容をざっとご紹介します。

読み物
三国志ニュースClip…アクションゲーム「真・三國無双」のオンライン版「真・三國無双BB」の紹介や赤兎馬ブランドの新作Tシャツの紹介があります。

私たちが愛する三国志…日本人が惹かれる三国志の魅力について、「三国志と日本人」の関わりの歴史や三国志好きな漫画家と三マガ読者アンケートから考察した内容。
漫画家アンケートには「鋼の錬金術師」の荒川弘先生、「覇‐LORD」の池上遼一先生、「三国志烈伝破龍」の長池とも子先生、「異郷の草」の志水アキ先生、「アレ国志」の末弘先生が参加。三国志との出会いや、お気に入りの名場面、三国志の時代に生まれたら何がしたいか等の設問に回答されていて、それぞれ特徴的で面白いです。池上先生や北方謙三氏の作品のような、渋い世界観の三国志には、やはり呂布の存在が大きいのでしょうか?
辛酸をなめても(自業自得?)へこたれない曹操にも人を惹きつける引力がありそうなのは納得です。

漫画作品
仏の顔も三顧まで(トミイ大塚)…劉備に出会う前の孔明の話。酒場で自分の才能を活かせる主君に仕えると豪語する孔明だが、劉備がいざ自分をスカウトしに来ると…。
何となく「ドラゴンボール」の悟空の奥さんに似た雰囲気の月英(孔明の妻)と孔明のかけあいがコミカル。

決戦~誤算!(原作:大澤義貴 作画:黄十浪)…自らを皇帝と称しながらも、天下には見向きもされなかった袁術の話。他力本願で中原を制しようと目論むが、ことごとく読みが外れ…。って、最初に挙兵の為とは言え、略奪をした時点で確実に民の心は離れている…事ぐらいは読めるかと思いますが…。袁術の困った顔がポイント?

三国志完結編【三国の滅亡の章】(原作:寺島優 作画:李志清)…漫画や小説ではあまり描かれない、蜀・魏・呉が滅ぶ最後の時を描いた作品。孔明亡き後の蜀で、魏との戦に決着をつけようと奮戦する姜維。だが、留守にしていた成都が陥落し、主の劉禅が降伏、蜀は滅亡してしまう。恩師の諸葛亮と漢王室復興の悲願を果たす為に必死な姜維も、自らの思惑に破滅する人物たちも、時代の終わりに巻き込まれていきます。

この漫画がキラリ!
剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)、仁(じん)に近し(中島三千恒)…戦の経験に富むものの、無学で(それで徐晃にも馬謖‐ばしょく‐にも軽視されてしまう)、元は敵国から降った者というレッテルに肩身の狭い思いをする蜀の武将・王平。街亭での苦い敗戦を経験した事から、今度は自分の考えた作戦を判りやすく伝える事で味方の信頼を得ようとするが…?
経験豊富な王平に、家名に固執する夏侯玄(かこうげん)と、2人の武将を対比する描写が良いです。
そんな夏侯玄を諭す郭淮(かくわい)が個人的にはかっこ良かったです。…2人を差し置いて(苦笑)。








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