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2014年に復活した白井恵理子先生の劉備くんシリーズや長池先生の「破龍」(完結)他三国志作品を応援しています!

三国志マガジンVOL.15その2(終)・オールスターズ?編

2007-06-17 20:26:06 | 三国志/漫画
内容とコメント三国志専門の雑誌について、今回は人気武将が登場する作品の紹介と感想を軽めにご紹介します。著者はカッコ内です。

劉備三兄弟
表紙イラスト(志水アキ)…関羽、劉備など、今まで単独での登場はあったものの、3人揃っての絵柄は初めてです。

火鳳燎原(陳某)…前号まで戦意をひた隠していた劉備がしびれをきらした関羽、張飛に引きずり出される形で三兄弟VS呂布の名場面が実現。3人の、というより義弟2人の連携が抜群で、スピード感のある描写も良いです。

武将オールスターズ?
鋼鉄三国志(原作:鋼鉄三国志プロジェクト 作画:KYO)…玉璽を持つ者の力“煌星(おうせい)”と思しき力で襲来する黄祖を迎え撃つ太史慈や凌操。彼らの他、諸葛瑾にも意外(?)な見せ場が。
巻頭カラーページにはTVアニメ版の1~3話のあらすじを紹介しています。

アレ国志特別編 趙雲大冒険絵巻(末弘)…特別編の為か、いつもと違いストーリー漫画。
公孫瓚(こうそんさん)の元にいた趙雲が劉備と出会い、一度別れてから再会を果たすまでの空白の8年間、実は三国志の色々な出来事に思い切り関わっていたという大胆な発想の漫画。趙雲の出番は多いのですが、出番の無くなる人や関わった事で恨みを買われる事になりそうな…。
最初に出て来る劉備と、最後に出て来る劉備のキャラ(絵柄)が違うのはご愛嬌?(最後の方は袁紹の元で一人ぼっち)

STOP!劉備くん!(白井恵理子)…人形劇三国志と三国志、そして時事ネタで構成された4コマギャグ漫画。今回も巷で話題(ちょっと昔)をネタに劉備たちが戦も進めず遊びに走ります。
孔明が馬謖を斬れない理由や絵本ネタは面白く、塗り絵の関羽はかっこ良いです。(でも関羽は終盤が気の毒。)
お笑い芸人や映画、事件など、どんどん人々の記憶から忘れ去られる話題は、漫画を読み返すと思い出します。
白井先生の仕事風景(の窮状?)も漫画のネタになっています。

三国志占いNew!(文:杜康潤 イラスト:赤雪姫)…生年月日から導き出された数字を九つの星のいずれかに当てはめ、同じ星の武将の紹介と共に性格分析、他の武将との相性の善し悪しを記載した内容。三国志の武将たちが赤雪姫さんのポップな絵柄で大変かわいらしく変身しています。何故か曹操に角が…(鬼っ子?)

三国志新聞(大澤義貴)…三国志の出来事を新聞風にした読み物で、今回は呂布を操り義父・董卓を暗殺させたとして、王允(おういん)が大きく取り上げられた他、劉備の死後に後を託された諸葛亮率いる蜀軍が魏への侵攻を宣言した動きなどが報じられています。

三国志の色
うまなみ三国志(大澤義貴+荒木風羽)…単行本化が大変待ち遠しい、三国志の文化や思想などを解説した漫画作品。
今回のテーマは「色」で、中国における色の成り立ちや役割、三国志に関わるまでの歴史が絵と文で判りやすく紹介されています。
…とは言え、代々の歴史や各勢力の大義名分を忠実に再現した色分け(例えば漢王朝の末裔を謳っていると言う事で蜀の色が赤)は感覚的にはちょっとなじめません。
あくまで先祖に忠実とか、名乗った結果の色という印象があります。

随筆三国志(大澤義貴)…同じく、「色」の話。こちらは各色の意味合いや背景を解説しています。高貴な色一つとっても国の風土の違いで変わってくるのは興味深いです。
色の意味の他、ちょっと「うまなみ」の話に戻りますが、世界を構成する元素やお互いの関係性の違いも西洋と東洋で異なるのも面白いです。

この人物がキラリ!
赤壁賦(佐々木泉)の曹沖(そうちゅう)!何と言っても役どころがとても良かったです。
(魏軍の医士を戦地から遠ざけようとする時も温かい言葉をかけるのでした。)
魯粛シリーズにもいよいよ訪れた「赤壁の戦い」の話ですが、同じ年に亡くなった曹操の愛息・曹沖を鼠(ねずみ)のエピソードを絡めて紹介し、またそれが父への警告にも繋がる展開が絶妙です。他作品や一般的なイメージと比べれば珍しい、覇気が無い曹操の描写も良いです。
さきほどの医士と呉軍に参加した子道の描写がある事で戦が招く悲惨さがより伝わります。
曹沖の願いも虚しく…。








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