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長池とも子 三国志「破龍」孫堅恋愛編

2005-09-27 20:27:17 | 長池とも子「破龍」
三国志烈伝破龍 ~番外編~「碧眼の花嫁」/長池とも子 著/秋田書店/刊行中/580円(込)
内容とコメント少女漫画雑誌「プリンセスGOLD」2005年10月号に掲載された「三国志」の読みきり作品。番外編の今回は孫策の父母・孫堅と妻の呉栄(ごえい)、二人の出会いと恋愛が描かれます。
水賊退治に明け暮れていた若き孫堅は、ある日青い瞳を持つ少女に出会い、すっかり心を奪われてしまいます。その少女が後に妻となる呉氏なのですが、この作品では青い瞳を持つ事で家族に忌み嫌われ、それを自覚しているという設定になっています。それも充分孫堅を惹きつける効果になっています。
出会いの場面や賊に捕らわれた栄を救い、彼女も想いを寄せてくるあたりは少女漫画らしい展開です。
孫堅は前回の柔和な印象から一変して、血気にはやる若者、という人物に描かれ、外見は孫策そっくりです。(親子なので当然ですが)柔和な感じになったのは、呉栄に拠るところが大きかったのかもしれません。驚きの変わりようです。

この設定がキラリ!
「碧眼」…碧(あお)い眼を持つという孫権の描写のために、気になる人には謎の一つとして捉えられてしまう、魔力を持った設定です。
「三国志マガジンVOL.4」の天真楼亮一氏の作品では孫権の母(呉氏ではない)がローマの人で青い瞳を持つ設定で、この作品では呉氏の父が胡人で、彼女の瞳はその遺伝、という設定になっています。詳しい民族名は伏せられていて、それがまた想像力を膨らませてくれます。…トルコ系かな?ロシア系かな?という感じです。

この武将がキラリ!
孫堅の弟、孫静(そんせい)。この作品では幼いながらもしっかりした弟ぶりを発揮しています。何気なく長池先生の弟キャラはしっかり者という共通項があります。
孫静は兄に従軍し、兄の死後は孫策を助け、活躍した後は故郷の守備に就いたエピソードや、軍で活躍したにもかかわらず意外にも争いを好まない性格だった事など、充分主人公の素質を持っていると思うので、彼を主人公にした作品も読んでみたいです!
でも少女漫画という事で必ず恋愛が絡んでしまいそうですね…(汗)。

このコメントがキラリ!
長池先生は孫堅の庶子、孫朗(孫匡‐そんきょう‐と混同される?謎の人)に興味をお持ちのようで、作品化への意欲も本誌で見せています。漫画化、楽しみにしております!!
ちなみに、孫朗は伴野先生の「呉・三国志」で影の主役として描かれています。




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