白井流講談三国志 劉備くん!リターンズ!/白井恵理子 著/メディアファクトリー/刊行中/540円(込)
内容とコメントMF版「続続GOGO玄徳くん!」から半年ぶりに刊行された白井式三国志漫画作品。NHK「人形劇三国志」の人形を元にした劉備くんたち三国志の武将たちが時事ネタや著者の趣味・近況のネタで遊ぶ4コマギャグ漫画。
三国志マガジン掲載分とJUNE掲載分(単行本未収録分)を初めて単行本化。
三マガ掲載分は30ページほどで、作品のほとんどはJUNE分で、後半に収録の「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」もページ数が多く、読み応えがあります。
登場キャラクターは新キャラ曹植が登場。でもドラマ「渡鬼」の影響が…。曹丕も出ています。
その他は久々に魯粛や孔融が出ていますが、魯粛はちょっとかわいそうな役です。
孔融の財前助教授?(「白い巨塔」の)はハマっているかも?
魏延は最初の扉絵にしか出て来なかった事と、郭嘉の出番が無かったのがちょっと寂しいところです。
また、今回は劉備たちのプライベートが描かれた漫画が多かったです。今までは知られる事の無かった色んな秘密が沢山出て来ました。雑兵A周瑜の戦袍(せんぽう)や曹操の幼少時の夢(よりはその絵)、関羽や張飛の寒い日の戦対策など。個人的に、曹操の書いた絵にどこか既視感が…。
その他の収録作品
「ちょっとだけサラリーマン」編…三国志を現代風に描いた作品。劉備たちは営業マン、曹操は敏腕営業マン(外見では社長の風格)孔明は会社の経費を削減する為に呼ばれた経営コンサルタント、諸葛瑾は社員になってもマイペースな孟獲や馬超に振り回される経理と、役どころもピッタリで、サラリーマン風の「桃園の誓い」や夏侯惇対関羽(名刺交換)、周瑜の接待ゴルフで東南の風が欲しい話、曹操と劉備の「英雄論」もなかなか面白かったです。ビジネス(漫画)雑誌に連載されてもおかしくない内容でした。
…趙雲、会社員になっても阿斗をおんぶしてる…おなじみの「阿斗を頼みます」ネタも現代風に描かれています。
「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」…陰陽師・安倍晴明(夢枕獏氏の小説や岡野玲子先生の漫画?)のパロディ漫画。平安時代、あらゆる怨念や妖怪に悩まされる都で、まじないを生業とする安倍晴明と、その親友の源博雅(みなもとのひろまさ)あらゆる怨霊騒動に巻き込まれる話をギャグ漫画にアレンジしています。「陰陽師」に出て来る妖怪や鬼の類も登場します。
源博雅は何故か馬超似で(キャラは好青年?)、菅原道真公の怨霊は「玄徳くん!」シリーズに出て来る何進(かしん)似なのが少し違和感がありますが(汗)。
この短編集も面白かったです。
コスプレする人々
「劉備くん!」シリーズではよく劉備がコスプレをして読者を和ませていますが(本人は楽しんでいる)今作は彼だけでなく色んな人がコスプレをしてそのキャラになりきっています。
孟獲はドイツのゴールキーパー(掲載当時)、オリバー・カーンに扮していて、一言も喋らないせいか、なかなかかっこ良いです。気のせいかスタイルも良くなっているような…。
趙雲は「おしん」に扮して「おうん」(お雲)。趙雲の初の(?)コスプレ挑戦ですが、お婆さんに扮した劉備の方がさすがに存在感があります。
あとは「三マガ」に掲載された周瑜扮する桜塚瑜っくん(やっくん)。
この武将がキラキラ♪
タイトルは「劉備くん!」ですが何故か関羽の表紙です。
巻末の著者近況を読むと何故関羽が表紙に描かれたのか判ります。…その時の気持ちで描かれたからいつもよりりりしい関羽の絵になったのかもしれません。
確かにこんな物騒な世の中だったら、一家に一人欲しいかも。背が高いので威圧的。それが却って部屋に入る時とかに頭をつっかえそうですが。
裏表紙は単行本カバーでは初のカラー化の赤兎馬が走って、巻き添えを食う孫権に逃げ惑う劉備と曹操の絵柄。乗り手の関羽も手を焼き気味?(千里走るまで止まらないので)
今作は関羽ファンには色々嬉しい内容で良かったです。
カラーといえば、JUNEは1度も読んだ事がないので100回記念のカラー劉備(扇と青竜刀で舞っている?)や他のカラーページが見られなかったのが残念です。
内容とコメントMF版「続続GOGO玄徳くん!」から半年ぶりに刊行された白井式三国志漫画作品。NHK「人形劇三国志」の人形を元にした劉備くんたち三国志の武将たちが時事ネタや著者の趣味・近況のネタで遊ぶ4コマギャグ漫画。
三国志マガジン掲載分とJUNE掲載分(単行本未収録分)を初めて単行本化。
三マガ掲載分は30ページほどで、作品のほとんどはJUNE分で、後半に収録の「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」もページ数が多く、読み応えがあります。
登場キャラクターは新キャラ曹植が登場。でもドラマ「渡鬼」の影響が…。曹丕も出ています。
その他は久々に魯粛や孔融が出ていますが、魯粛はちょっとかわいそうな役です。
孔融の財前助教授?(「白い巨塔」の)はハマっているかも?
魏延は最初の扉絵にしか出て来なかった事と、郭嘉の出番が無かったのがちょっと寂しいところです。
また、今回は劉備たちのプライベートが描かれた漫画が多かったです。今までは知られる事の無かった色んな秘密が沢山出て来ました。雑兵A周瑜の戦袍(せんぽう)や曹操の幼少時の夢(よりはその絵)、関羽や張飛の寒い日の戦対策など。個人的に、曹操の書いた絵にどこか既視感が…。
その他の収録作品
「ちょっとだけサラリーマン」編…三国志を現代風に描いた作品。劉備たちは営業マン、曹操は敏腕営業マン(外見では社長の風格)孔明は会社の経費を削減する為に呼ばれた経営コンサルタント、諸葛瑾は社員になってもマイペースな孟獲や馬超に振り回される経理と、役どころもピッタリで、サラリーマン風の「桃園の誓い」や夏侯惇対関羽(名刺交換)、周瑜の接待ゴルフで東南の風が欲しい話、曹操と劉備の「英雄論」もなかなか面白かったです。ビジネス(漫画)雑誌に連載されてもおかしくない内容でした。
…趙雲、会社員になっても阿斗をおんぶしてる…おなじみの「阿斗を頼みます」ネタも現代風に描かれています。
「爆笑陰陽師 な~んちゃって晴明」…陰陽師・安倍晴明(夢枕獏氏の小説や岡野玲子先生の漫画?)のパロディ漫画。平安時代、あらゆる怨念や妖怪に悩まされる都で、まじないを生業とする安倍晴明と、その親友の源博雅(みなもとのひろまさ)あらゆる怨霊騒動に巻き込まれる話をギャグ漫画にアレンジしています。「陰陽師」に出て来る妖怪や鬼の類も登場します。
源博雅は何故か馬超似で(キャラは好青年?)、菅原道真公の怨霊は「玄徳くん!」シリーズに出て来る何進(かしん)似なのが少し違和感がありますが(汗)。
この短編集も面白かったです。
コスプレする人々
「劉備くん!」シリーズではよく劉備がコスプレをして読者を和ませていますが(本人は楽しんでいる)今作は彼だけでなく色んな人がコスプレをしてそのキャラになりきっています。
孟獲はドイツのゴールキーパー(掲載当時)、オリバー・カーンに扮していて、一言も喋らないせいか、なかなかかっこ良いです。気のせいかスタイルも良くなっているような…。
趙雲は「おしん」に扮して「おうん」(お雲)。趙雲の初の(?)コスプレ挑戦ですが、お婆さんに扮した劉備の方がさすがに存在感があります。
あとは「三マガ」に掲載された周瑜扮する桜塚瑜っくん(やっくん)。
この武将がキラキラ♪
タイトルは「劉備くん!」ですが何故か関羽の表紙です。
巻末の著者近況を読むと何故関羽が表紙に描かれたのか判ります。…その時の気持ちで描かれたからいつもよりりりしい関羽の絵になったのかもしれません。
確かにこんな物騒な世の中だったら、一家に一人欲しいかも。背が高いので威圧的。それが却って部屋に入る時とかに頭をつっかえそうですが。
裏表紙は単行本カバーでは初のカラー化の赤兎馬が走って、巻き添えを食う孫権に逃げ惑う劉備と曹操の絵柄。乗り手の関羽も手を焼き気味?(千里走るまで止まらないので)
今作は関羽ファンには色々嬉しい内容で良かったです。
カラーといえば、JUNEは1度も読んだ事がないので100回記念のカラー劉備(扇と青竜刀で舞っている?)や他のカラーページが見られなかったのが残念です。
周瑜と読んでいるぐらいだから諸葛亮か魏延なんで、諸葛亮はすでにいるからそうだろうな、と思っていたんですが、魏延のキャラクターをどうも忘れていて自信なかったんですよ。
スッキリいたしました。
魏延は本当に、さっぱり出番がありませんね。
また劉備たちとの小学校の学級会(?)ネタなどで出て欲しいです。