トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

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スキャルパーも絶賛のLinear Regression Indicatorとは?

2023-01-15 15:22:30 | FX

 前項でTradingViewのトレンド型インジケータSwingTrend ArmのMT4版開発の報告をしました。こちらは目下提携会社での最終チェックを行っていますので、確認作業が終了次第、公開される運びとなっています。

 その後、当ブログの読者から会社の方に、TradingViewのインジケータに関して照会が届いておりました。中でも、短期トレード(含むスキャルピング)をされる方から、欧米スキャルパーの間で大変人気のあるLinear Regression MA Candle(LRMAローソク足)を開発してほしいとのリクエストがあった旨の報告を受けました。

 恥ずかしながら、筆者はスキャルピングにはなじみがないこともあり、LRMAというインジケータを知りませんでした。早速TradingViewを開いてみると正式名はLinReg Candlesとなっていました。デフォルトではLinRegローソク足とともに移動平均線と思しきなだらかな赤いシグナル線が描かれています。(下図)

 早速分析に入りました。まずローソク足の論理計算式はネットで手に入りました。噂通り、トレンド変化への反応速度は速いと評判のEMAをはるかにしのぐ論理式となっています。スキャルパーの人気の秘密が明らかとなりました。並行して走るシグナル線はローソク足が上抜ければ買いなさい、下抜ければ売りなさいと教えてくれているようです。

 LRMAの方は計算式が分かっているのでMT4版への移行は比較的簡単に終わりました。しかし、シグナル線はどうなっているのかちょっと迷いました。Trading Viewの設定画面では、Simple MA、期間はLRMAと同じ11となっています。通常のSMAであれば、チャートのようななだらかな曲線にはなりません。またシグナルと呼称するのもあのMACDのシグナル線と同じではないかとの発想で、ローソク足をさらに期間11で平滑化を図るとドンピシャリのシグナル線が出来上がりました。(下図)

 MACDはEMAで構成されていますから、EMAより反応が早いLRMAをベースにしたこちらの順張り手法はMACDに勝る順張り手法であること間違いありません。

 分析をさらに進めたい考えです。