デイトレ(スキャルピングを含む)用逆張りMT4チャートセットアップ(陣形)4種を発表したところ、多くの方からご賛同が寄せられている旨、提携先から報告を受けました。大変力強く受け止めています。
上に表示のチャートはドル円の1分足にRange_1を表示させています。1分足なので、スキャルピング用として発表しているScal_2と同形です。Range_1をよりよく使いこなすために追加の説明を下記します。
1)Indicators
① ATR Envelopes
これはMT4に標準搭載されているEnvelopesとは全く異なるものです。「最強のFX 1分足スキャルピング」では、標準的なエンベロープを利用しているため、著書で提示されているパラメータは1分足以外の時間軸では使うことができません。通貨ペアや時間軸を変えるたびに、最適な%を探索・試行しなければなりません。また、移動平均線とエンベロープを計13回引かなければならないという手間もかかります。ついでに申し上げると、書籍で提示のあったパラメータの数値が1桁誤っているため、同じページにはとてもトレードができないようなチャートが図示されています。
そこで、通貨ペア・時間軸固有の平均ボラティリチィ(ATR)を計算根拠とする特別仕立てのエンベロープ、ATR_Envelopeを開発しました。中心線と±σ6までのエンベロープを一挙に描画することができます。「1分足スキャルピング」ではσ±1超でのエントリー条件として各σでの複雑な手法が述べられていますが、こちらでは、次に述べるSuper Signal及びDT Oscillatorと併用して単純明快にエントリー条件を確認することができるようになりました。
② MetaGenic Super Signal
赤と青の矢印は本格的な売りまたは買いのシグナル、途中で現れる赤と青のx印は売買シグナルには違いないのですが、主としてポジションの決済ポイントの一つとします。矢印とx印の重なったところが本格的なエントリー候補となりますが、ここではすぐにエントリーすることはしません。次に述べるDT Oscillatorの動きを見て最終判断をすることになります。
③ DT Oscllator
日本ではあまり馴染みのないオシレータですが、欧米では愛好者が多いインディケータです。4つのオプションが用意されていますが、筆者は2番目のオプション(13, 8, 5, 5)を選択しています。左隅のオプションをクリックするとその種類を切り替えることができます。
2)エントリーの実際
チャート上に赤と青の縦線を引いています。本格的な売買シグナルが点灯したところです。その状態で、DT Oscillatorを観察すると2本の曲線は高値圏または安値圏にあるのが通常です。高値圏で赤い線が青い線を上から下にクロスしたら(デッドクロス)売り参入、反対に安値圏で赤い線が青い線を下から上にクロスしたら(ゴールデンクロス)買い参入となります。くれぐれも、SuperSignalのみで売買を開始しないことです。そしてストップロスを置くことも忘れずに。直近の売りシグナルはDT Oscillatorがかなり低い位置で点灯していますので、筆者は見送りとするところです。
本件は、Day Trade & Scalping Setupとして、MT Studio21にて開発展示されています。展示サイト