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トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

MT4でトラリピ‐より賢い勝ち方

2018-07-13 08:12:51 | 投資

 一般のトレーダーがFXで勝ちやすい方法のひとつとしてトラップリピートイフダン(通称トラリピ)があります。 最低100万ドル単位で取引を行うプロ達にはまねのできない手法であるとともに、彼らのやり口には左右されないアマに適したまったりとした方法だからです。 

 その優位性に着目したM社はトラリピの特許取得に成功し、「トラリピ」の商標権まで取得してしまいました。およそ考えられないようなスプレッドと手数料にも拘わらず、素人でも負けない手法として富裕層の支持を受け、独占的な市場支配が長く続きました。 

 MT4では個人が自己のパソコン上で自由に自動売買プログラムを作成することができますから、M社の特許の範疇には入りません。それどころか、特許成立以前からGrid Tradeとして広く知られていた手法です。MT4を採用する業者では、べらぼうなスプレッドや手数料を支払う必要はありません。日本でもようやくMT4が知られるようになり、このMT4トラリピも深く静かに市場に浸透を始めているのです。 

 過去のブログでもトラリピの上手な使い方を種々検討してきました。結論的には、単にナンピン買い下がりや売り上がりにならないためには、MT4だけにできる特殊逆指値手法(順張り)で臨むべきことを繰り返し述べてきました。今回は、そのプログラム(EA)の更に賢い使い方に触れたいと思います。 

 順張りトラリピと云えども万能ではありません。例えば買いのトラリピを仕掛けた場合、案に相違して相場がどんどん下がったとしましょう。通常のトラリピ(指値)であれば、仕掛けた範囲でナンピン買い下がり状態になり、ポジションの数はどんどん増えていくと同時に含み損もどんどん増大することになります。特殊逆指値手法であれば、買いのポジションの数は単純に増加することはなくなります。しかし、相場は「往きつ戻りつ」を繰り返しながら下げ続けるものですから、途中で逆指値を拾ってしまうことがあります。特殊逆指値の順張り手法であっても、ポジションの数を極少化することはできますが皆無にすることはできません。「まったりした」手法と述べましたが、逆指値を拾う回数が多くなってしまうと、そうまったりとは構えておられません。そんな場面に遭遇した際に、筆者が行う操作があります。 

 買いトラリピの場合、相場がレンジ又は上昇していれば理想的ですが、思惑が外れることはしばしばあります。だからと云ってその都度損切りで終了してしまうようでは、そもそもトラリピに取り組むメンタリティに欠けるということになります。 

 ドル円買いトラリピで千ドル単位のトラップを0.5円刻みで仕掛けていたとしましょう。特殊逆指値であるにも拘らず、含み損を抱えるポジションが4本になった場合、EAを一旦停止させます。4本のポジションということは、もう2円以上相場が下がっていることを意味します。どこまで下げ続けるかはわかりません。EAをお休みさせている間は、他の通貨ペアに頑張ってもらいます。 

 節目とされる5円下げたところから相場が回復し始めました。止めていたEAのスイッチをここで再びオンにします。オンにした瞬間EAはそれまで通過したトラップの逆指値注文を出すことになります。こうすることによって、不必要なポジションと含み損を最小限度に抑えつつ、よりまったりした取引が続けられ、勝つ確率が高まることとなります。 

 通常のトラリピを行う場合でも、上記の戦術は有効ですからぜひお試しください。但し、指値注文はEA中断の際、全部取り消しておく必要があります。

 

* 特殊逆指値手法やトレイリングストップにも対応したEAに関心のある方はこちらまで