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路傍のプログラマ

只のプログラマが綴る愚痴と備忘録

BOF: メインストリームだと思ってたのがいつの間にかニッチに

2008-07-17 22:58:09 | Birds-Of-Feather
記事「インテルの決算発表電話会見で「Atom」への懸念が噴出」
http://mainichi.jp/life/electronics/cnet/archive/2008/07/17/20377394.html
より。

Atomプロセッサが「(Atomより高性能な)「Celeron」プロセッサが築いてきた市場を食いものに」することで
「将来、Intelの利益の足を引っ張る恐れがある」のだそうです。

記事「Vistaは企業市場で死に体――調査であらためて浮き彫りに」
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0807/17/news005.html
より。

「Windows XPが動作するビジネスPCの割合が、1年前に比べて増加しており、
その割合の伸びが、Vistaが動作するPCの割合の伸びに比べて3倍にも上る」。

個人的には快適につかってますよ。VistaもCore Duo 2も。でも、無駄に贅沢な感じもありあり。

個人向けのリアルタイムで64bitメモリ空間が必要なキラーアプリケーションが出てくるまで、
VistaもハイエンドCPUも低空飛行かもしれませんね。

個人的には(しつこいけど)、壁一面ディスプレイな、没入型のUIを希望してますが、
まだまだ先かなあ。

・・・にしても、○S Xのメニューバーが上に張り付くやつ、やっぱり慣れません。

メニューをクリックしようとして、マウスの移動がちょっと足りずに壁紙をクリック
-> 瞬間的にメニューの中身がファインダーに入れ替わる。うわぁ。
-> 元のアプリケーションのウィンドウまでマウスを戻してクリック。メニューを元に戻す。
-> 改めてマウスをメニューに移動・・・

空しい。このOSではウィンドウを最大化して使うのがデフォルトなんでしょうか。

Google君、変わったね

2008-07-10 14:04:49 | Birds-Of-Feather
記事「グーグル:「検索結果の手動調整はない」」
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20376933,00.htm
より。

googleは手作業による介入をしない、といっていますが、google八分とかもあるし・・・

この発言からは、政治的あるいは商業的なにおいがぷんぷんします。とても額面通りには受け取れません。

記事「Googleがバーチャルワールド「Lively」を始動」
http://jp.techcrunch.com/archives/20080708google-launches-virtual-world-called-lively/
より。

上記の発言とも併せて考えるとさらに不可解。セコンドライフで何が起きて、運営側がどれだけ人手を入れていることか。

Googleはこういう人手が必要な分野は苦手だと繰り返しいわれてきたのですけれども・・・

BOF: Intelの豹変ぶり

2008-06-26 21:58:08 | Birds-Of-Feather
既に忘れられていた感もある、並べるとおもしろいシリーズ。

記事「Vistaのシステム要件決定の背後に見えるインテルの影(後半)」
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20368663,00.htm
によれば、

MSは「Intelの要求に屈し」て、Aeroを実行する性能を持たないIntelのチップセットにVista Capableというロゴをつけることを認めたそうです。2006年の話。

2008年の現在はというと、

記事「インテル、「Windows Vista」へのアップグレードに消極姿勢」
http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000056021,20376092,00.htm
によれば、

「IntelのIT部門はアップグレードの「必要性を感じさせる状況」を見出せなかった」のだそうで。

まあ何と申しますか。

でもまあ、Vista不要 → atomプロセッサがバカ売れとなって、メインストリームを食ってしまったら、自分にも跳ね返ってくるわけで。

Intel MacでIntel陣営に入ったAppleも、OpenCLとかいって、GPGPUにご執心だし。

これも時代の変わり目、戦国の世の中、ということなのかも。

BOF: 技術立国ではなくなることの隠れたコスト

2008-06-02 21:20:16 | Birds-Of-Feather
記事「フィリピンでSunが犯した重い「罪」」
http://blog.japan.zdnet.com/wakai/a/2008/05/sun.html
より。

あるメーカーのアプリケーションサーバーを導入したけれど、2重にユーザーIDとパスワードを管理する必要が出てくるとんでもないシステムしか構築できず、というお話。

たぶんこのお話の教訓は、著者の若井さんが指摘しているとおり、ITシステムを導入するにも、きちんとした契約・交渉能力が必要なんだ、ということでしょう。

でも、ちゃんと契約できるためには、契約の基となる要件定義の能力が必要です。さらにさかのぼれば、要件定義がちゃんとできるためには、背景となる技術力が必要です。

技術立国でいるのは難しい → 技術立国なんか止めちゃえ、みたいな風潮を感じる昨今、

技術立国ではなくなることのコストをちゃんと考えている人はどれだけいるのかなあ、と一抹の不安を感じます。

検索エンジンとはいうけれど

2008-05-30 22:30:45 | Birds-Of-Feather
記事「検索サイトの舞台裏--グーグル幹部が明かす改善手法」
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20374310,00.htm
より。

この記事を読んで、Googleが(割と派手に宣伝されている)検索結果の正確さだけじゃなくて、

検索結果が返ってくる速度とかページのデザインとかっいた、人間工学的な面でも、きちんとこだわりを持って、まじめに研究・実験を続けているのだとわかりました。

やっぱりトップに君臨できるのはそれなりの裏付けがあるのですね。納得。

検索「エンジン」という言葉の無骨なイメージからはほど遠いですね。

BOF: CPUは死んだ

2008-05-10 22:38:52 | Birds-Of-Feather
記事「Nvidia Trumpets Death of the CPU」
http://news.softpedia.com/news/Nvidia-Trumpets-Death-of-the-CPU-84407.shtml
より。

AMDのRoy Taylerさんの主張です。

「基本的には、CPUは死んでいる。」なぜなら、CPUは「これ以上は速くならない」から。 それで、「インテルはパニックになってAMDを攻撃しはじめた。なぜなら、依然としてワンチップでどんどん速くなるもの、すなわち、GPUが必要とされているから。」

いちおう、会社の公式な見解を示していません、と但し書きがついています。

が、主張自体は面白いです。

AMDのもくろみ通り、GPUの並列性を最大限に引き出して高速に作業をこなすようなアプリケーションが増えていくようになれば、ターニングポイントになった発言と見なされるのではないでしょうか。

インテルの方はというと、ベクタ命令セットが従来の命令セットに取って代わるような、命令セットの大改造を予定しているらしいですし、
(記事「Intel、6コアCPUなど次期プロセッサの詳細を明らかに」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/18/news030.html
および、
記事「x86 CPUの弱点が浮き彫りになったNehalemマイクロアーキテクチャ」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0428/kaigai438.htm
より)

今後は、(AMDかインテルが想定するような世界が実現するとすれば)いずれにせよ、並列処理を意識したプログラミングが主流になるのでしょう。

CPUが死ぬかどうかはわかりませんが、逐次処理の死は間近なようです。

願わくば、プログラマに低レベルでがしがしスレッドを管理させるようなやつじゃなくて、解こうとしている問題に含まれる並列性が自然に引き出せるようなプログラミング言語/ライブラリが整備されますように。

(2008/05/11 加筆、修正)

個人情報独占禁止法

2008-02-04 19:03:21 | Birds-Of-Feather
記事「 MicrosoftのYahoo!買収で懸念されるプライバシー問題」
http://www.computerworld.jp/news/trd/97429.html
より。

このチャンスを逃すと、基本ソフトを米国に抑えられ(て以来ずーっと輸入超過になった)あの大失敗の二の舞ですよ。わかってますか?

いますぐ法制化して、ヨーロッパやお隣の大国と共同しましょう!

・・・ってこんなところで言っても、日本の政治家の皆さんには「なんのこっちゃ」なんでしょうね。

TV番組の放送局になったYouTube

2008-01-09 21:22:37 | Birds-Of-Feather
記事「グーグルと松下が提携、ビエラからYouTubeにアクセス」
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20364334,00.htm?tag=nl
によると、

松下電器がgoogleと提携して、テレビでYouTubeが見られるようにするらしい。

たぶん、天下の松下電器のことだから、白物家電最王手の名に恥じぬように、日本のおじいちゃんおばあちゃんでも安心してYouTubeを、あたかも通常のテレビ番組と変わらない手間で視聴できるようにしてくれるはず。

あるいは、YouTubeがTV番組の放送局に格上げされた、とでも言えばいいのか。

すごい時代になったもんだなあ。

(追記2008/02/05)
記事「2015年、テレビは「ニコ動」化する?――NRIが示す未来像」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/05/news094.html

日本では(なんかいろいろあるらしく)YouTube連携のビエラは発売しない、とのことですけれども・・・。

Panasonicがやらなくてもみんなそっちに行ってるから、日本で発売しないことにあんまり意味はないと思います。正直。

目には目を、クラウドにはAGPLを

2007-11-22 02:17:14 | Birds-Of-Feather
2つつなげると面白いニュース、のコーナー(?)です。

記事「開き直ったMicrosoft」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20071121/287717/
より。

Microsoftはついにサーバービジネスをあきらめて、SaaSに全面的に移行することを表明したそうな。

そうすれば、GoogleみたいにGPLの攻撃も防げるしね!・・・と思ったら、そうは問屋がおろしません。

記事「ネットワークサービスでの利用でも配布義務付け FSF、GNU AGPLv3をリリース」
http://www.atmarkit.co.jp/news/200711/21/agpl.html
より。

GPLを修正して、「変更を加えたソフトウェアがネットワーク経由で提供される場合、ユーザーがそのソースコードをネットワークサーバから無償でコピーできるよう義務付け」たものを作ったんだそうです。

ちょっとタイミングよすぎ。あたかも、FSFがMSを狙ったかのよう。

すごいなあ。

BOF: 情報を守る -> 情報の流通をコントロールする -> インターネットの崩壊

2007-10-24 13:43:52 | Birds-Of-Feather
記事「違法動画への対応求めるガイドライン、大手が共同で策定」
http://japan.internet.com/ecnews/20071022/12.html

記事「「初音ミク」の画像検索結果消滅について各検索エンジンに電話してみた」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071018_vocaloid2_image_tel/

記事「どこまで進化する?行動ターゲティング広告--分類と今後の方向性について」
http://japan.cnet.com/research/column/webreport/story/0,3800075674,20358823,00.htm

などを見るにつけて思うのは、

もう情報を守るという意識では不足で、情報を誰にどうやって届けるかを意識するようになった

ということです。これは、裏返せば、

もはやインターネットを使ったとしても、得られる情報は人や地域によって異なり、平等ではなくなった

ということでもあります。この傾向が進めば、

インターネットは変質し、一枚岩のような構造から、細い線でつながったたくさんの島のような構造になってしまう

ことでしょう。何か薄ら寒いものを感じますが、それも時代の流れなのでしょうか。