音楽ファイルのネット預かりサービスは著作権侵害 東京地裁「業者が複製」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/28/news047.html
より。
ネット上ではかなり騒がれているので、ご存じの方も多いと思います。
音楽ファイルをアップロードして、ケータイで聞けるファイルに変換し、アップロードした人だけがダウンロードできるサービス。これが、著作権侵害、と判断されました。
判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070528141551.pdf
を読むと、
原告の主張は
「いわゆるストレージサービスであって,銀行の貸金庫業務(中略)と同じ」
であるのに対して、
裁判官の判断は
「携帯電話に配信できる形式にして送信する処理は(中略)ダビング屋のサービスに例えることができる」
となっています。
つまり、置き場所を提供するだけではなく、フォーマットを変換するなどの付加的なサービスを行っているので、MYUTAが複製行為を行っているのだ、という判断です。
おそらく、法律の解釈としてはあっているのでしょう。(法律屋じゃないから、よく分からないけど。)
でも、私は技術屋なので、判決文が言うほどには、両者の差が明白であるとは思えません。というか、ほとんど同じことを(恣意的とは言わないとしても)法律の条文とやらに照らして無理矢理に区別しているようにさえ見えます。
たとえば、ファイル形式の変換をユーザーのPCで行ってからアップロードする、などの(比較的軽微な)変更を加えるとか、
あるいは、ケータイの機能が向上して、ファイル形式を変換しなくても、ふつーにhttpで取ってきた音楽ファイルや動画ファイルを再生できるようになったら、
・・・とたんに上述の論旨は崩れてしまうのではないでしょうか。
今回は、およそ裁判というものが、もっといえば、この国の司法が、技術的な裏付けがほとんど無い法律を基盤としていることを知って、ちょっと驚きました。
くわばらくわばら。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/28/news047.html
より。
ネット上ではかなり騒がれているので、ご存じの方も多いと思います。
音楽ファイルをアップロードして、ケータイで聞けるファイルに変換し、アップロードした人だけがダウンロードできるサービス。これが、著作権侵害、と判断されました。
判決文
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20070528141551.pdf
を読むと、
原告の主張は
「いわゆるストレージサービスであって,銀行の貸金庫業務(中略)と同じ」
であるのに対して、
裁判官の判断は
「携帯電話に配信できる形式にして送信する処理は(中略)ダビング屋のサービスに例えることができる」
となっています。
つまり、置き場所を提供するだけではなく、フォーマットを変換するなどの付加的なサービスを行っているので、MYUTAが複製行為を行っているのだ、という判断です。
おそらく、法律の解釈としてはあっているのでしょう。(法律屋じゃないから、よく分からないけど。)
でも、私は技術屋なので、判決文が言うほどには、両者の差が明白であるとは思えません。というか、ほとんど同じことを(恣意的とは言わないとしても)法律の条文とやらに照らして無理矢理に区別しているようにさえ見えます。
たとえば、ファイル形式の変換をユーザーのPCで行ってからアップロードする、などの(比較的軽微な)変更を加えるとか、
あるいは、ケータイの機能が向上して、ファイル形式を変換しなくても、ふつーにhttpで取ってきた音楽ファイルや動画ファイルを再生できるようになったら、
・・・とたんに上述の論旨は崩れてしまうのではないでしょうか。
今回は、およそ裁判というものが、もっといえば、この国の司法が、技術的な裏付けがほとんど無い法律を基盤としていることを知って、ちょっと驚きました。
くわばらくわばら。