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路傍のプログラマ

只のプログラマが綴る愚痴と備忘録

BOF: プロプライエタリvsオープンソース、訴訟合戦の始まりか

2007-10-14 14:58:39 | Birds-Of-Feather
なんか最近、立て続けに訴訟の話が。何とも米国的。

(Ballmerさんのやつはイギリスでのスピーチですけれども。)

記事「オープンソース擁護団体、GPL違反でデジタル家電メーカーを提訴」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/22/news019.html

記事「MicrosoftのBallmer CEO,Red Hatユーザーからの特許料徴収を示唆」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071011/284295/?ST=win

記事「Linux ベンダーが初めて特許訴訟の被告に」
http://japan.internet.com/webtech/20071013/12.html

(2007/10/15 追記)

記事「オープンソース/フリーソフトウェアを守れ--合言葉は「法廷で会おう」」
http://japan.cnet.com/special/biz/story/0,2000056932,20357879,00.htm

GPL違反を調べるためのリバースエンジニアリングはフェアユース、という判例が米国で出れば、意義は大きいかも。

C/C++系でスレッドを明示的に書かずに並列化してくれる言語(処理系?)

2007-09-25 11:35:47 | Birds-Of-Feather
記事「テラスケールコンピューティングのための言語「Ct」」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2007/0925/idf10.htm
より。

今までのIntelコンパイラ(OpenMP)では、明示的に#pragmaでループに対して明示的に並列化を指示するのに対して、

このCtというやつは、専用のデータ構造(疎行列とか)を用意して、その演算に対しては、自動的に並列が実行できるようにしてくれるらしい。

実装はというと、専用のデータ構造を使ったC++のソースコードから、Intelコンパイラ(OpenMP)の#pragmaが入ったC/C++のソースコードを生成してくれるトランスレータのようです。

仕組みとしては、なるほどね、とは思います。

(疎)行列を使うアプリケーションは書かないので、たぶん使いませんけども。

早くも見限られつつある?情報大航海プロジェクト

2007-09-08 01:03:37 | Birds-Of-Feather
記事「日本が目指す「Google対抗エンジン」は成功するか?」
http://wiredvision.jp/news/200709/2007090719.html
より。

日本の技術者は待遇も悪く「独創的なイノベーションに対して手柄や所有権が与えられることはほとんどな」いため、「目新しさの乏しいような検索エンジン」しかできないだろう、とのこと。

個人的には、外れることを祈ってますけど・・・

(追記 2007/09/21)
経産省のページに、プロジェクトの概略というか、こんな体制でやります、という記事がありました。
http://www.meti.go.jp/press/20060616006/20060616006.html

ざっと読んでみると、どうやら、参加している企業が今までやってきたことを持ち寄った、っぽいですね。

中身のないコミュニケーション?

2007-08-08 12:57:35 | Birds-Of-Feather
記事「爆発的広がりを見せるソーシャル・メディア(前編):中身の無いコミュニケーションがなぜ若者に広がっているのか?」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070803/278996/?L=top8
より。

「ウィルコムPHSの通話定額サービスを使えばかけ放題になるので,彼氏と一緒にウィルコムを持って,(略)通話状態のまま,携帯を耳に当て,お互いに黙って同じテレビ番組を見ている」

その気持ちわかるけどなあ。中身がない、といわれてもなあ。

次はTV産業の空洞化かなあ

2007-07-23 09:02:45 | Birds-Of-Feather
記事「「1世代コピー9th」では誰も幸せになれない」
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0707/23/news009.html
より。

「違法レコーダーに手を出さない健全な人たちは、単に「テレビを見ない」という選択肢を選ぶだろう。」

記事「インターネットTVを見るならば「Miro」」
http://www.moongift.jp/2007/07/miro/
より。

「最近、動画共有サイトをはじめ、動画コンテンツが続々と増えてきた。様々なニュースチャンネルがVodCastingをはじめとして動画を流している。」

記事「ゲームに押されテレビ視聴率が低下」
http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/2291/5/
より。

「1週間の間に放送された番組の中で、ゴールデン・タイムに視聴率9%を超えたものが1つもなかった」

フォーマットや法律を利用して縛りをきつくしようとしても、もう手遅れ、という感じが漂ってますね・・・

BOF: デザインと称するもの、キャッチフレーズ、さくら

2007-07-10 02:27:06 | Birds-Of-Feather
記事「【IT Japan 2007】「デザインに凝ったウェブサイトほど予約率は低かった」,星野リゾート社長が講演」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070709/277060/?L=top1

記事「「ドコモ2.0」大ピンチ 「2in1」「ファミ割」次々コケる」
http://www.j-cast.com/2007/07/06009097.html

記事「「お金をもらったブロガーのオススメ商品は信用しない」8割。ビルコム、企業とブロガーの関係を調査」
http://markezine.jp/a/article/aid/752.aspx

ネット上では(あるいはネットの影響で?)今までの宣伝の手法が次々と否定されている様子。肌で風を感じられないなら、懐で痛みを感じるしかないのでしょうね。

ソフトウェア特許の投げ売りは起きるのかなあ

2007-07-09 18:06:20 | Birds-Of-Feather
記事「マイクロソフト、GPLv3への関与回避で声明」
http://japan.zdnet.com/oss/story/0,3800075264,20352408-3,00.htm
より。

MSは「GPLv3ライセンスの当事者ではな」いので特許条項なんか知らん、と言う立場。

FSFは当然、特許条項は有効、つまり、MSはNovelにソフトウェアと特許の保護を提供しているので、Novelが配布するソフトウェアを受け取った全員に特許の保護を与えることに同意したことになる、という立場。

Novelはノーコメントらしい。

戦場はいよいよ法廷へ!

・・・みたいな論調は時期尚早だと思うけど、いい機会だから、GPLv3に関する判例を作って欲しい気も。

IBMはGPLv3に賛成、Googleは反対のようだし、独占禁止法とはまた違った感じの展開になりそう。

GPL v3, Tivio化 -> iPhone <- DRMフリー, iPod

2007-07-02 20:49:35 | Birds-Of-Feather
記事「FSF、GPL 3をリリース」
http://japan.zdnet.com/oss/story/0,3800075264,20351989-2,00.htm
より。

GPL v3には、v2と比較して、特許(ソースコードとともに特許も提供すると見なされる)とTivio化(改変したソースコードが実行できないハードウェア/ファームウェアは禁止される)で厳しくなっています。

これで真っ先に影響を受けそうなのがiPhone。

記事「フリーソフトウェア財団、iPhoneの「TiVo化」を警戒」
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20351960,00.htm
より。

「Appleが端末上のソフトウェアをアップグレードできる一方で、その権限がユーザーに与えられないのだとしたら、iPhoneでGPL 3ソフトウェアを配布することはライセンス違反だ」

とのことで、WebブラウザのSafariを搭載すると問題になりそうな様子。

まあ、普段からDRMフリーを唱えてきたジョブス氏が率いるAppleなら、ごたごたが起きる前にさっさとiPhoneのソフトウェア修正・追加を自由化するでしょうから、問題ないでしょう。・・・と信じたいところ。

記事「「レコード会社はDRMの放棄を」--アップルのジョブズCEOが公開書簡」
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20342506,00.htm
より。

ジョブス氏の台詞

「欧州各国では、DRMシステムを巡る懸念の声が上がっている。現状に不満がある人は、DRMフリーの曲を販売するようレコード会社を説得することにエネルギーを注ぐべきなのではないだろうか」

は、「DRM」を「Tivio(化)」に、「レコード会社」を「コンピュータ企業」に置換すれば、そのままストールマン氏が言いそうな台詞。

よもや、ジョブス氏もこれが自分に跳ね返ってくることを想像しないはずがない。・・・と信じたいところ。

Macを作りたいMSと、Windows互換機を目指すApple

2007-06-29 16:56:00 | Birds-Of-Feather
記事「Microsoft、Office搭載で格安の「IQ PC」をインドで発売へ」
http://journal.mycom.co.jp/news/2007/06/29/015/index.html
より。

とうとうMSはハードウェアもOSもアプリケーションも(接続サービスさえも!)込みのパッケージを販売する気になった模様。

記事「OS X ハッキング! (230) Windows版Safariに秘められた野望」
http://journal.mycom.co.jp/column/osx/230/index.html
より。

「「CoreGraphics.dll」が、すなわちCoreGraphicsがWindowsに移植されていた」

とのことで、これまで、Appleが互換機を作らせないために、かなりの努力を払ってがんじがらめにしていたはずのグラフィックスサブシステムがあっさりWindowsに移植されたらしい。

これで、開発者からしてみれば、Macintelのソフトとは、ちょっと特殊なライブラリを使ってるWindowsソフトである、とも見なせるわけで・・・

どちらもそれなりの皮算用があってのことだろうけど、どんな結果になるんだろう。

BOF: C言語はもはや計算機アーキテクチャにそぐわないんだそうな

2007-04-23 15:42:50 | Birds-Of-Feather
記事「Observations from DATE 2007」
http://notvincenz.blogspot.com/2007/04/observations-from-date-2007.html
より。

箇条書きになっている論点を拾うと、
・並列性は必須である
・トランザクションメモリはスケーラビリティがない
・コンパイラがコストに占める割合が高くなっていく
・C言語はもはや計算機アーキテクチャにそぐわない
・プラットフォームは信頼性のあるものではなくなる

個人的には、C言語は今回もうまく化けおおせるけど、今よりもニッチな地位になることは避けられないかも、と予想しています。