今年2回目の夏休みです。
夏休み直前の13日間に5回の24~36時間勤務がありましたが、青息吐息で乗り越え、やっとたどり着きました。
今回は渡嘉敷島行きです。
今回のメインターゲットは、渡嘉敷島のハブです。
そのほか、マダラトカゲモドキ、渡嘉敷島のリュウキュウヤマガメ、イボイモリ、渡嘉敷の海亀との再開、家族に渡嘉敷島の美しい浜辺を楽しんでもらう、などがあります。
Protobothrops flavoviridis
ハブの学名です。
flavoとはラテン語で黄色、viridiは緑の意味。
つまり、黄緑色の蛇ということです。
確かに、ハブをよく見ると、黄色にわずかに緑が入っている個体がいる。
でも「ハブは黄色い」。
これがもっとも一般的なイメージではないでしょうか?
渡嘉敷には黄緑色のハブがいるんです。
ハブの学名は渡嘉敷島の個体に対してつけられた?みたいな話を聞きますが、ハブの多くは実際には黄色いのです。
いったい誰がハブの学名を付けたのか?
ハブをたくさん見る前に名付けてしまったということなのか?!
いずれ調べてみれればと思います。
フィリピン沖に非常に強い台風17号が発生していました。
出発の段階ではコースが定まっておらず、台湾を抜けるのか、沖縄に向かってくるのかわかりません。
しかし、どうなろうとも行くぞ、沖縄!
成田空港前で前泊。
25日朝Yahoo!の波予測をチェックすると、非常に強い台風の影響で早速高めです。
渡嘉敷村のホームページで高速船、フェリーが動いていることを確認したものの、今ひとつ心配でした。
25日朝7:45の便で出発。
飛行機が沖縄本島南部に入り、米軍の管制空域を避け、低い高度で那覇空港にアプローチする段になり、海を見ると白波が立っています。
果たして高速船は動いているのか?
不安がよぎります。
那覇空港に11時過ぎに到着。
念のため電話で高速船が動いていることを確認。
昼飯に向かいます。
向かった先は与那原家2。
タクシーの運ちゃんに、「空港の客に与那原家2に行ってくれなんて言われたの初めてだよ。」と言われ、しばし沖縄そば談義をしつつ、与那原家2に到着。
天気はよいのですが、風が強い。
まだフィリピン沖だというのに、今回の台風、やばそうです。
今年はとにかく巨大な台風が多いです。
温暖化の影響でしょうか。

メインプレイスでお土産のまとめ買いをして、速攻、宅急便で自宅に送り返し、心おきなくとまりんへ。
マリンライナー渡嘉敷の待合いのプレハブは出航1時間前にならないと開かないらしく、やむなく隣の泊ふ頭北岸船客待合所で待つことに。
待合所には船を待つ人たちと一緒に、地元の若者がたむろしていて、中には床で寝ころんでいる人も。
壁には「床に寝ないでください」「待合所のコンセントで携帯を充電しないでください」の張り紙が。
一日数便の船が来るとき以外、放置系の待合所なので、そういう人々が出現するのでしょう。
マリンライナー渡嘉敷は、案の定、揺れました。
渡嘉敷到着後、レンタカーに飛び乗り、阿波連の集落へ。
今回お世話になる宿にチェックインし、早速浜辺へ。
阿波連の集落は島の南西部にあるので台風の風と波の島影になっているため、静かなものでした。
これなら海も楽しめるかもしれない。


日が暮れました。
宿で夕食を食べました。
他の宿泊客の話題はやはり台風17号に集中していました。
子どもにシャワーを浴びさせて寝かしつけ、さて、本番です。
とはいえ、初日の移動で僕も疲れています。
昼間に下見をしているわけでもないので、今夜は前回マダラトカゲモドキに出会った山道を再度訪れることに。
向かうと、なんと林道の入り口が閉鎖されていました。
台風16号で道が崩れた模様。
位置を確認すると、目的とする山道の付近。近くまで車でアプローチして、そこから歩けばよいか。
閉鎖のコーンとつっかえ棒を外し、車を進めます。
進んでいくと蛇の影が!
アカマタです。
まだ小振り。
前回渡嘉敷を訪れた際は大きなアカマタに出会いました。
渡嘉敷島はハブだけでなく、アカマタもたくさんいる島なんですね。

今回のフィールドには楽しみな新兵器を導入して臨みました。
iPhoneアプリ、FieldAccessです。
SoftbankのiPhoneは確かに便利なのですが、「特に」沖縄では電波の入りが悪く、ヤンバルや離島では使い物になりません。
電波の届く場所でデータを予め読み込んでから臨むのですが、不便なことこの上ない。
その点、このFieldAccess、インターネットから読み込んだキャッシュを保存しておくことが出来る!
つまり、欲しいデータを予め読み込んでおけば、電波が届かないところで読み込んだ地形図を見れるのです!
しかも、うれしいことにiPhoneのGPS機能で自分の位置を教えてくれる!!
平坦な関東平野では、誤差10m以内に自分の位置を落としてくれることを確認してあります。
山の中ではどの程度使い物になるか楽しみ!
例えGPSが使い物にならなくても、とにかく、地形図を読むことが出来るのです。
紙地形図だと、ポケットから出して、紙を広げて、懐中電灯で照らさなければならないところ、ポケットから出せばよいだけなのですからそれだけでも利便性が向上します。
進むと路肩が崩れていました。
でも、借りた軽自動車であれば余裕で脇を通り抜けられました。
山道にたどり着き、歩き始めて5分。
いました!
マダラトカゲモドキ!
渡嘉敷島、阿嘉島、渡名喜島、(伊平屋島)にいるトカゲモドキです。

次々に出てきてくれるのですが、なかなかまともな絵にならない。
僕の腕がなまっているのを感じました。
それはそうです。
普段、こんな写真を撮る機会、まず無いのですから。


こんな小さな個体にも出会えました。
体調3cmほど。
ここまで小さいと、クロイワトカゲモドキなのか、マダラトカゲモドキなのか、見分けづらいかも知れません。


リュウキュウカジカガエル。
水辺を離れると、なんか雰囲気が地味になります。

アダンの実のところにいた(ミナミ?)ヤモリ。
アダンの熟した実の甘い香りに呼び寄せられた虫たちを食べにやってきたのでしょう。
残念ながら、ヤシガニの気配はしませんでした。

この夜は、残念ながらハブには出会えませんでした。
山道だったので、そんなに期待はしていませんでしたが。
会いたければやはり夜の沢を攻めるべきでしょう。
明日、日中に沢を下見して、夜に入る予定です。
楽しみです。
ちなみに宿のおばちゃんは、この島に住んでハブを見たのは1回きりだとのこと。
両生類爬虫類屋さんの間では、渡嘉敷島はハブだらけのイメージですが、人間の住む場所にはあまり進出していない模様。
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