以前にもどこかで書いたと思うけど、私がXに惹かれたのは、曲の底に通底している「哀しみ」でした。
強烈な哀しみが強烈な怒りを呼び、破壊衝動となって現れる。ただYOSHIKIという人にはクラシック音楽の素養があって、その破壊衝動をドラマチックな曲として昇華させることができる卓越した才能があった。
それがXというバンドの音楽の、最大の魅力。私がXに惹かれた最大の理由。
まだ「JAPAN」がつく前の、ただの「X」だった頃の、遠い遠い思い出。
今のYOSHIKIには、今のYOSHIKIとしての「良い曲」を作ればいい。
人は変わっていくもの、良くも悪くもそういうもの。それを「成長」と呼ぶのかどうかは
それぞれ、ですが。
だからYOSHIKIは、今のYOSHIKIの曲を書けばいいのです。
でもぶっちゃけ私は、髪の毛を半分だけ逆立てていた頃の、あの頃のYOSHIKIが、あの頃のXが
一番「面白かった」なと思います。
年寄りの繰り言。お目汚し、失礼。
♪え~っくす 感じてみろ!
え~っくす 叫んでみろ!
え~っくす 心燃やせ!♪
もちろん、心燃やしているさ。
今の、自分なりのかたちでね。