問わず語りの...

流れに任せて

承久の…。

2022-11-17 04:45:43 | 歴史、民俗

承久の…「乱」は正しくない。

 

 

本来なら、承久の「変」と表記するのが正しいそうですよ。

 

 

 

「乱」とは、簡単に言えばクーデター。それまでの政権がひっくり返り、下の者が上の者を倒してのし上がる、下剋上の時代。

 

 

でも承久の変は、首謀者は後鳥羽上皇です。日本のトップにおられるお方が「クーデター」って、

 

 

 

おかしいでしょ?

 

 

だからこれは、「変」というべき

 

 

だそうですよ。

 

 

ちなみに「戦い」とか「合戦」というのは、文字通りの戦いのこと。「関ケ原の戦い」「関ケ原合戦」なんていうのは、関ケ原で戦いましたよという、

 

そのまんまのこと。

 

 

「役」ってありますでしょ?これは辺境での戦。なかでも外国との戦の場合に使われるようです。

 

 

「文禄、慶長の役」は豊臣秀吉による朝鮮出兵のことだし、「文永、弘安の役」はいわゆる元寇です。まさしく外国との戦い。

 

 

 

でも「前九年の役」とか「後三年の役」とか言いますよね。これはどちらも東北の現地勢力と源氏との争いですが、外国でもないのになぜ「役」なのか?

 

 

やはり、当時の東北、奥州は「辺境の地」だと思われていた、ということもあるし、当時の東北人、所謂「蝦夷」あるいは「俘囚」は日本人ではない。

 

 

と捉えられていた、ということでしょう。

 

 

これは失礼ではないか、ということで、近年では東北の歴史を研究する方々の間では、「役」を使わず、「合戦」と表記しています。

 

 

 

「前九年合戦」、「後三年合戦」

 

 

こんな感じ。

 

 

 

まあ、細かいことです。どっちだっていいようなものですが、こういうことは知らないよりは

 

 

知っていた方が良いんじゃない?

 

 

 

 

 

さて、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。来週は実朝暗殺ですかね。暗い話ばかりが続きますが、鎌倉時代とはそういう時代。『ゴッドファーザー』か『仁義なき戦い』といった世界。

 

 

実朝暗殺の後はいよいよ、

 

 

承久の…。

 

 

「変」を使うでしょうか?それともやはり

 

 

「乱」でしょうか?

 

 

 

まあ十中八九

 

 

「乱」になっちゃうんだろうなあ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長いですが、勉強になります。

コメント (3)
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