承久の…「乱」は正しくない。
本来なら、承久の「変」と表記するのが正しいそうですよ。
「乱」とは、簡単に言えばクーデター。それまでの政権がひっくり返り、下の者が上の者を倒してのし上がる、下剋上の時代。
でも承久の変は、首謀者は後鳥羽上皇です。日本のトップにおられるお方が「クーデター」って、
おかしいでしょ?
だからこれは、「変」というべき
だそうですよ。
ちなみに「戦い」とか「合戦」というのは、文字通りの戦いのこと。「関ケ原の戦い」「関ケ原合戦」なんていうのは、関ケ原で戦いましたよという、
そのまんまのこと。
「役」ってありますでしょ?これは辺境での戦。なかでも外国との戦の場合に使われるようです。
「文禄、慶長の役」は豊臣秀吉による朝鮮出兵のことだし、「文永、弘安の役」はいわゆる元寇です。まさしく外国との戦い。
でも「前九年の役」とか「後三年の役」とか言いますよね。これはどちらも東北の現地勢力と源氏との争いですが、外国でもないのになぜ「役」なのか?
やはり、当時の東北、奥州は「辺境の地」だと思われていた、ということもあるし、当時の東北人、所謂「蝦夷」あるいは「俘囚」は日本人ではない。
と捉えられていた、ということでしょう。
これは失礼ではないか、ということで、近年では東北の歴史を研究する方々の間では、「役」を使わず、「合戦」と表記しています。
「前九年合戦」、「後三年合戦」
こんな感じ。
まあ、細かいことです。どっちだっていいようなものですが、こういうことは知らないよりは
知っていた方が良いんじゃない?
さて、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。来週は実朝暗殺ですかね。暗い話ばかりが続きますが、鎌倉時代とはそういう時代。『ゴッドファーザー』か『仁義なき戦い』といった世界。
実朝暗殺の後はいよいよ、
承久の…。
「変」を使うでしょうか?それともやはり
「乱」でしょうか?
まあ十中八九
「乱」になっちゃうんだろうなあ…。
長いですが、勉強になります。
この度の大河ではどう言われていたか……、確かめるのを忘れていました…。💦
日本の皇室のあり方を学ぶ、大変勉強になりました。