今朝は5時起き、最後の力を振り絞って（←少し大げさ）買付け最大のヤマ場へ。ほぼ8時間歩き回って、目出度く「アリガネ」を使い果たし、最終日の明日を待たずに既に終了ムードの私達です。明日はヴィンテージファッションとテキスタイルのショウがあるのですが、今となっては「オマケ」な感じ。（笑）今日はお馴染みのアンティークディーラー達の人力のお陰もあって、良いものが沢山手に入り、疲れながらも嬉しい充実感でいっぱいです。早く日本に帰って仕入れた物を全て広げてみたくてなりません。もう、すご～く良い物が入ったのですよ！（自画自賛、ちょっとハイ状態です。）
明日は夜8時のフライトなので、終日ロンドンで過ごし夕方には空港へ。そろそろ日本の食べ物が恋しくなってきた頃、帰国できるのはほっとするのですが、今回の買付けでは、この時期としては今まで過去にないくらい暖かったので、寒い日本に帰るのがちょっぴり恐ろしくもあります。ではでは、次は帰国しましてから！
夢のようなウィーンでの3泊4日はあっという間に過ぎ、ゆうべ飛行機でいつものパリのホテルに戻り、そして今日は朝からユーロスターでロンドンへ。ちょうどお昼に到着し、ロンドンではすぐにお仕事モード、すっかり「現実の日々」を過ごしています。
美しい物が沢山、物価は安く、街は清潔で人々は親切なウィーン、「ハプスブルグ帝国恐るべし！」「あぁ、ゲルマン系の国ってなんて良いのだろ！」と何度二人でつぶやいたでしょうか。そして何よりみんな英語が通じる！（私の拙い語学力だとイギリスよりもオーストリアの方がよく通じるかも？）結局、情けない事に「ダンケ。」以外言わなかったような…。
昨日はいつものパリのホテルへ戻り、（それはそれで今までは満足していたのですが）2m程しかない天井に、「なんだかここって女中部屋みたい。」と気分は魔法の解けたシンデレラのサカザキでした。
美術館巡りとカフェ巡り、そして音楽を楽しむ旅だった今回のウィーン行きですが、最後に訪れた工芸美術館（応用美術館）で思いがけずレースのコレクションとの出会いが…。この美術館も昔訪れたことがあったのですが、その当時ウィーン工房のアール・デコの作品に夢中だった私は、レースのコレクションがあった事など露知らず、今回初めて気付いてびっくり！17～18世紀のレースのコレクションは、数は多くないものの、それは見応えがありました。もしウィーンにお出かけになる方がいらしたら、こちらも忘れずに是非お出かけになってみてください。
そんなウィーンでの日々はどこへやら、明日はロンドンで集中的に買付け。早朝から気合の一日になりそうです。
昨日は、美術史美術館で美術史そのものにエジプト美術から始まり、ギリシャ、ローマ美術、イタリア、北欧ルネサンス、バロック、ロココの印象派までの絵画を堪能。ブリューゲルのコレクションもフェルメールの静謐な絵画も、レンブラントの自画像も、どれも皆見ることができて嬉しかったです。ですが今回、まずその建物の素晴らしさに度肝を抜かれ、河村と言葉もなく建物の装飾を見上げ、絵を見る前に建物の鑑賞で前に進まない（笑）、そんな感じでした。ウン十年前の学生時代も来たはずなのですが、その時はただただいつも画集で見ていた絵画の実物に出会えたことに感動して、建物まで見ている余裕は無かったように思います。
美術史美術館の後は、大好きなクリムトを見にベルベデーレ宮殿へ。学生時代に日本画を専攻していた私は、当時古い日本の絵画よりもクリムトやエゴン・シーレなどの分離派の作品が大好きで、そんなこともありウィーンくんだりまで来たのですが、どうも今見ると「それよりも古いものが好きな自分がいる！」その後、分離派美術館や同時代のヴァーグナーの建築の数々を見に行っても「あれ？こんなにあっさりしていたのだっけ？」という感じで少々拍子抜け。あの当時は、いつも美術書でしか見る事ができなかったものの現物に遭遇できた事にひたすら感動していたのかもしれません。若かったということかしら？
夜には念願のオペラへ。昨日のプログラム「ロメオとジュリエット」も現代的な演出でしたが、久しぶりに見るオペラはそれはそれで素晴らしかったです。ホント、オペラって大人の社交場でもあり、総合芸術だと思います。
今日も河村に連れられてハードな観光へ。これって買付けよりもハードかも…。
今日は午前6時に早起きした甲斐もあり、飛行機に乗り遅れる事もなく（飛行機の方が1時間ほど遅れました。）、無事ウィーンに到着。馴染みのないドイツ語の洪水の中で、まごまごしながら過ごしています。ちょっとした簡単な挨拶すら言えない自分が不甲斐ないです。こちらに滞在する間に、ちょっぴりでもドイツ語を覚えたいと思っています。
さて、今回滞在するウィーンの宿はいつも使っているBOOKING.COMというサイトでみつけたのですが、これが大当たり！事前にキッチンの付いた部屋である事はわかっていましたが、実際には旧市街のシュテファン大聖堂から徒歩5分の19世紀の建物の一室。外のエントランスの鍵も持たされる完全なアパートメントホテルです。そして何より部屋が広い！！20畳以上あるリビングには4～5人座る事のできるソファ、アンティークのテーブルと椅子，アンティークのサイドボード二つ、その中にはアンティークの食器、そしてアンティークのデスク。隣のベッドルームも10畳程、そこにもアンティークのドレッシングテーブル。そして、ダイニングキッチンには、お洒落なシステムキッチンとカウンター。それに加えてウォークインクローゼット。（おまけに天井は優に4mはあるのです。）今まで様々なホテルを泊まり歩いてきましたが、こんな広々とした豪華な部屋は初めて。「自宅よりも広い！」と私達ふたりは興奮状態。河村は「まるで夢の家みたい。人生観が変わった。」とまで言い出す始末。しかもルームレートはパリで滞在しているホテルよりも安いのです。
ただし、広い空間に慣れない私達のこと、広過ぎて落ち着かず、ゴミひとつ捨てに隣の部屋へ行くのも遠いのです。（笑）今回はそんな夢の家のような暮らしも満喫したいと思っています。
今日でフランスでの仕入れも終了。連日することといったらそれだけで、あちこちを周り、面々とそればかりしていたのに、終わってみるとなんだかあっけないです。この時期のフランスといったらSOLDE一色。全てのお店がプロモーションだというのに、今回はそんなお買い物タイムも皆無でちょっぴり残念。その分明日からのウィーンで思い切り楽しんできたいと思います。
買付けの方は、久々に出たお目当てのレースを目出度く手に入れ、今日は今までなかなか扱うことのなかったかさ張ったワレモノを入手。これがまた勢いで手に入れたのは良いけれど、持って帰るのに頭を抱えるシロモノで、どこのお店もクローズしている日曜日の夕方、今まで私が唯一経験したことのなかった「段ボール拾い」（実はワレモノを扱うアンティークディーラーの知人達は、駆け出しの頃、誰でも一度は街で段ボール拾いの経験があるのです。）を初体験。このトシにして、ついに街角に捨ててある段ボールを拾ってしまいました。これがまた運良く小綺麗な段ボールで（笑）、これでなんとかブツをロンドンまで運び、その後日本へ無事に持って帰れそうです。
明日は早朝から飛行機でウィーンへ。さてどんなことが待っているのでしょうか。
昨日はアンティークのサロンではいくつか美しいアイテムを手に入れ、事前に予想した通り、紙もののサロンでは久々の「紙もの地獄」。（カードの買付けは本当に時間と手間ががかかるのです。）埃で手を真っ黒にし、空腹に耐えながら一枚一枚選んできました。こうした紙もののフェアは久し振り。そんな中でも、顔馴染みのディーラーが皆私達の事を覚えていてくれたのが嬉しかったです。もっとも、オリエンタルの私達はどこへ行っても必然的に目立つので、きっと皆の記憶に残りやすいのでしょうね。
さて、今日も沢山のディーラーを巡る忙しい日になりそうです。お陰様で今日のパリの予想最高気温は13℃、最低気温は8℃。そうです。私達の心配を他所に、こちらは日本よりずっと暖かいのです。（笑）こんなこともあるのですね。では、今日も買付けに出掛けてきます！
買付け2日目。こちらはまだ朝の午前8時半です。時差ボケのため、どうしても早く起きてしまい、今朝も起きたのは5時。その時間から起きて活動する訳にもいかず，こちらは明るくなるのが日本よりも遅いため、まだ真っ暗な中、ひとりベッドの中で目を凝らしていました。日本では日頃「夜型」の生活を送っていて，自然に早起きするなんて皆無なのですが，こちらでは時差の関係でいつも超早起き。なんだかこちらにいる時は、人格が変わったような、とても勤勉な人間になったような（笑）、そんな気持ちがします。
今日は大きなホールで開催されるサロンへ。アンティークのサロンと紙もののサロンが同時に開催されますので大忙し。特に紙ものは仕入れに大変時間がかかるので、終日そちらで過ごすことになるそうです。
昨日パリに着きました！思ったほど寒くはなく、まずは一安心。早速今日から買付けに回っています。初日から嬉しい出物があり、疲れも吹き飛ぶような気持ち。やはり買付けでは、良い物との出会いが何よりも嬉しいです。
今回はコンパクトなスピーカーも持ってきましたので、ホテルの部屋でそれにiPhoneを接続して最近お気に入りのチャイコフスキーの弦楽セレナーデを聞き、ご機嫌になっています。ゆうべは夜に着いたにもかかわらず、早速いつものキャフェにも寄って一息入れ、もうすっかりこちらに馴染んだ気分。ロンドンでもそうですが、今まで数えられないほど来ているせいか、日本から遠く離れた場所にもかかわらず、なんだか「ご近所」な感じ。リラックスした気持ちで過ごしています。
いよいよ明朝買付けに出発します！まずは幾分ヨーロッパの寒さも和らいでいるようでひと安心、お世話になっている向こうのディーラーにはメールでリクエストも伝えたし、すべての行程の準備も万端、あとは自分達の荷物を作るだけです。
今回は以前から言っているように、途中パリからウィーンへ飛ぶ予定なので、その分通常の行程に加えて飛行機やホテルの手配も盛り沢山。雪が降って「空港が閉鎖！」なんていう事態になると、すべての予定が吹っ飛んでしまうので、その辺りがドキドキものですが、天気予報を見ている限りはたぶん大丈夫そう。学生時代以来の久し振りのウィーン、あの当時、私はいったい何を考え、何を思っていたのでしょうか。その当時の自分のウィーンの印象と現在の印象を比べてみるのも興味深く、楽しみです。
もちろん買付けそのものも楽しみ。いつもより、パリにもロンドンにも若干長くいる予定なので、落ち着いた仕入れが出来そうです。今回はどんな出会いがあるでしょうか。出来る限り、向こうからもブログを更新する予定ですので、どうぞお楽しみに。
