今回、フランスやイギリスで買付けたレースの中からまずはハンカチとボーダーをUPしました。今回も繊細な物ばかり、特にホワイトワークのハンカチは是非じっくりご覧いただきたいアイテムです。他にも興味深い個性的なアイテムが揃いました。どうぞご覧下さい。
どなたが見ても「これは凄い!」と思えるハンカチなのではないでしょうか。存在感たっぷりな伯爵家の紋章も凄いのですが、とにかくびっしり施された精緻なステッチが素晴らしいのです。「こんなところまでステッチしなくても。」と思ってしまうほど、隅々まで余すところなく仕事がなされているハンカチです。出来れば是非店頭で実物をご覧になって下さい。
普通だったらネットが施されているはずの部分がロココ模様の透かし細工。大変興味深いポワンドガーズのハンカチです。このお花の模様はれっきとしたポワンドガーズ、中央の複雑な形のリネンにも注目です。あまり他では見たことのない個性的なハンカチです。デッドストックだと思われる状態の良さもポイントです。
なんとも愛らしい小鳥の柄、ボビンレースで作られたモチーフをはめ込み、周りにもボビンレースでデコレーションしてあります。周りも丸いデコレーションも面白ければ、鳥の羽がピラピラしているのも可愛いのです。モノグラムにもこの通り鳥がデザインされています。(このモノグラム、大きな画像で掲載していますが、実際はずっと小さく、ずっと繊細な雰囲気なのですよ。)
こちらも興味深い動物柄。ヨーロッパらしい狩猟を表した柄です。お花の模様が一般的なレースの中では面白いモチーフ、鹿と人物の動きのある表現も秀逸です。こちらもデッドストックと思われるメヘレンのハンカチです。
また古い作り方のタティングレースが入荷しました。こちらは大振りなサイズのハンカチ、繊細さと豪華さを併せもったアイテムです。細い糸で作られたモチーフが美しく連なっています。古い作り方のタティングレースの魅力がたっぷりと伝わってきます。
ヴェネツィアンレースのポアン・ア・ラ・ローズは古いレースがお好きな方におすすめ。この時代の繰返しではないパターンや、この時代特有の草花模様、びっしりステッチされたモチーフの緻密さに、様々な形や付き方の小さなピコットに、ずっとルーペで眺めていたくなります。なんというのか…密度の濃いレースだと思います。
いったい何に使われていたのでしょう?ただ長いボーダーではなく縁にブリュッセルアプリカシオンが付けられたポワンドガーズのボーダーです。動きのある花模様で、模様の大きさも人形におすすめ。320cmという長さでこのお値段も魅力です。
「フルール・ド・リス」はフランス王家の紋章のひとつ。今でも、ブルボン王家縁の建物などにその文様を見ることが出来ます。フランスらしいレースアイテムです。