イタ国ローマ奮闘記 ~ポーランド便り(改)

技術屋さんのヨーロッパにおける活動報告 第2章

のどかな風景

2006年05月03日 15時29分09秒 | 
皆様、こんにちは。
日本はゴールデンウイークの真っ最中のようですが、いかがお過ごしですか?ポ国はシルバーウイークでしたが、本日の憲法記念日をもっておしまい。明日からはビジネスデーに戻ります。
本日も、オシフィエンチムのレポートです。5月は欧州でもっとも気候の良いときでございます。緑が広がり、陽も長い!こんな時期にオシフィエンチムへ出かけましたが、残存する施設が無ければ のどかな田園風景にしか見えません。このギャップがなんだか 悲しい気持ちにさせてしまうように思いました。
本日の添付写真はビルケナウ収容所の5/1の風景でございます。(オリジナル画像でお届けします)
とにかくここは広いです。線路は友人を乗せた列車が走ってきたところ。基本的に右手のほうで下ろされるのですが、左手にそのまま進むとガス室へ直行です。
中央に見える建物は当時の木造バラックが残っているもの。基本的には馬小屋だったのを改造して囚人を住まわせたものだそうです。
無数に見える煙突のようなものは、バラックが崩壊した後に残ったレンガ創りの煙突です。いかに、巨大施設だったかが解っていただけると思います。
この季節は緑がいっぱい、花も咲いています。


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4 コメント

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「ソフィーの選択」 (Rainbow Drops 女将)
2006-05-04 01:32:13
亭主殿

またまた映画の話ですが、この画像を見て

「ソフィーの選択」という悲しい映画を思

い出しました。ちょっと古い映画なので、

間違っているところがあるかもしれません

が…。



この作品はある女性ソフィーと、その女性

に恋をした年下の作家志望の男性が中心の

物語です。

作家志望の男性はニューヨークでソフィー

という女性と出会います。ソフィーはある

男性と一緒に住んでいるのですが、その男

性が「僕たちはもう死ぬんだよ」と、明る

く作家志望の男性に話します。作家志望の

男性は一体それがどういうことなのか、職

業柄も含め、事情を知ろうとします。



ソフィーがアウシュビッツからの生還者だ

ということはわかりましたが、作家志望の

男性に最初に話していたことは嘘でした。

でもある時、ソフィーは本当のことを語り

始めます。



ソフィーは以前、結婚していて息子と娘が

一人ずついました。そしてユダヤ人だった

ため、子ども共々、あの列車に乗せられて

しまいます。やがて列車がアウシュビッツ

収容所の手前に着くと、ソフィーはある選

択を迫られます。子どもは一人しか傍にお

けない。どっちを手放すか、ソフィーが決

めなくてはならなくなりました。決められ

ない場合は二人とも…。これが映画のタイ

トルでもある「ソフィーの選択」です。



結局、ソフィーは娘を手放すことを選んで

しまいました。収容所行きの線路はこの画

像の通り。兵隊によって引き離されるソフ

ィーと娘。娘は「マミー」と叫びながら、

亭主の言葉を借りれば、この画像の「左側

の線路」へ消えていったのです。



ところが残したはずの息子も、ソフィーか

ら引き離され、消息不明になってしまいま

した。ソフィーは消息を知るため、収容所

で娼婦のような生活を送ります。これがソ

フィーの忌まわしい過去だったのです。



これを作家志望の男性に語り、二人は男女

の関係を結びました。ところがその翌日、

ソフィーは自殺してしまいます。あの選択

をしてしまった以上、いくら収容所から生

きて戻ってきても、ソフィーは生きる屍に

なっていたのです。死ぬことでようやく、

ソフィーはすべてのことから自由になれた

のでしょう。その顔は、とてもおだやかな

笑顔でした。



この線路を見て、思わず思い出した次第です。長くなってごめんなさい。この映画の

ことを詳しく知りたい場合は「ソフィーの

選択」とネットで検索してください。
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いろいろ考えさせられる映画が多いのですね (亭主)
2006-05-04 06:15:47
女将へ

さすが、映画好きだっただけあって、関連の映画が出てきますね。

最近、名画座にも行かなくなっちゃいましたか・・・・。

収容所にくれば、感じるものもあるし、映画でもいろいろ考えさせられるものがありますね。力作の投稿ありがとうございました。
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ギャロウズ・ポウル (ちちま)
2006-05-04 21:54:47
レッド・ツェッペリンというロック・グループの曲で「ギャロウウズ・ポウル」というのがありました。(スペルを思い出せませんが)

中学生の頃、印象深かったこの曲の歌詞を読みながら、どうやら、今まさに死刑になるポーランド人が、親や兄妹、友人が自分に会いに来る情景を想っている様子を歌っていると解釈していました。

(本当の所は分かりませんが)



ご亭主さまのレポートを読みながら、きっと悲惨な情景を、当時のミュージシャンも、歌に込めたのだろうと思いました。

胸が詰まります。

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音楽もですね! (亭主)
2006-05-05 07:32:24
ちちまさん

映画だけでなくて、音楽にも同様な迫力がありますね。
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