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お節の番人

 あしたのお節の準備をしていたら(といっても、ほとんど既製品を詰めるだけ…)、みゆちゃんふくちゃんが寄ってきた。かまぼことか煮魚とか、そういう魚介類の匂いが気になるらしい。
 あまり食に関心のないみゆちゃんはただ見ているだけだけれど、ふくちゃんはそうはいかない。お重の中に鼻を突っ込んで来くるので、仕方なく冷蔵庫から猫用の乾しカマを取り出して、猫ちゃんたちこっちですよ~と隣の部屋へおびき出したら、ふたりがぞろぞろ並んでついてきた。
 しかし食べ終わるともとの木阿弥。ふくちゃんにつまみ食いされないよう、ちょっと詰めるごとにふたをしなければならない。棒だらを詰めてふた、穴子のごぼう巻きを詰めてふた、栗きんとんを詰めてふた。ふたを開けているあいだはふくちゃんがぎゅうぎゅう鼻を突っ込んでくるから、そのおでこを抑えながらの作業である。お重を閉めているときにも、ふくちゃんはふたのすきまに鼻を押し付けたり、前足を乗せてみたりとなかなかそばから離れない。
 結局ちくわをひとかけらあげたらそれで満足したらしく、足元のストーブの前で、嬉しそうな顔をして念入りに顔を洗っていた。

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 そんな食いしん坊でおっちょこちょい、甘えん坊のふくちゃんが、今年は家族の一員になってくれました(みゆちゃん、お姉さん役ご苦労さんです)。
 実家では初夏の頃、ポチとちゃぷりが亡くなりました。その後、新しい外猫たちが訪ねてくるようになりました(その猫たちについてはまたおいおい述べようと思います)。
 今年も、ゆく猫、くる猫がありました。

 今年一年間、「猫と千夏とエトセトラ」に来てくださり、どうもありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 よいお年をお迎えください。
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