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お猫サマからカモメのみなさんへおすそ分け

 師走だというのにとても暖かな日和だったので、ユリカモメのえさを持って鴨川へ行った。
 水辺は風が冷たいかと思ったけれど、枯れた芝生の上には暖かな陽光が降り注いで、風もなく、ゆっくりと散歩を楽しむ人たちの姿があった。
 カモメたちが群れを作って羽を休めているあたりの川岸に立って、鞄の中からパンの入った袋を取り出すと、カモメたちはもうすぐにそれと察して一斉に川面を離れて飛んできた。ぎゃーぎゃー鳴いて頭の上を旋回するカモメの、水かきがついた足の先から細かい水滴が落ちてきた。
 パンを千切って高く放り投げると、ちょうど旋回してきたカモメがうまく空中でキャッチする。パンをもらえたカモメももらえなかったカモメも、長い時間空の一点でホバーリングするのは苦手だから、また次のパンを狙って一周まわってくる。でもそのうちぐるぐる飛ぶのに疲れたのか、みんな川岸に降り立って、ハトみたいに地面にパンを投げてよこせとねだり出した。実際ハトも数羽一緒に混ざっている。
 持ってきたパンの耳はなくなってしまったので、次にキャットフードを取り出した。カモメはもともと魚や小動物を食べる肉食性の鳥なので、キャットフードも食べるだろうと思って試しに持ってきたのだが、予想通り、好評であった。鴨川のユリカモメは、人からパンやお菓子をもらうことが多いだろうが、あんまりパンばっかりじゃ偏食にないかしらと思う。その点、キャットフードの成分はカモメの本来の食べ物に近いし、食塩や添加物も抑えられている。
 年末年始は寒くなるようだけれど、少し寒気が緩んだら、またキャットフードを持って川へいこうと思う。
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