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花粉症の季節

 花粉症ではないけれど、軽い猫アレルギーである。普通に猫と暮らしているぶんにはなんともないが、あまりに猫が可愛くて、その眠っているふわふわのおなかに顔をうずめたり、こすりつけたり、においをかいだりすると、しばらくして目や口の周りが痒くなり、鼻がむずむずしはじめてくる。そうなるとわかっていても、やっぱり可愛くてたまらないので、おなかに顔を押しつけては、猫に迷惑されている。
 日本人にアレルギーや花粉症が増えたのは寄生虫が減少したからだというのは、「笑うカイチュウ」などの著書で有名な、寄生虫学者の藤田紘一郎さんで、実際に藤田さんは、ご自身の体内にサナダムシを飼われているらしい(だからといって、花粉症対策にサナダムシを飼おうと提言している訳ではない)。
 近ごろでは、猫の花粉症というのもあるらしいが、やっぱり猫にも虫下しを飲ませるから、昔に比べて寄生虫が減っていることと関係があるのだろうか。もっとも、藤田さんの説に対しては、寄生虫感染者と非感染者のあいだで、花粉症に対するアレルギー反応の割合は変わらなかったという反論データもあるらしいから、素人にはなんともいえないけれど、少なくとも、自由に外を歩き回ってカエルなんかを捕まえて食べていた一昔前と比べて、ペットに対しても過剰な清潔志向が進んでいることが原因の一つなのではないかと思う。
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ミケや、サビや

 12月最初の暖かい日に、ベンチの上で寝そべる姿を見たのを最後に、そのあとも何度か植物園へ行っているけれど、サビちゃんともども、ミケちゃんの姿を見ない。
 植物園内に猫一匹の姿も見られないから、もしかしたら、私が餌をやったことなどがきっかけになって、一斉に捕らえられて保健所へ送られたのではないか思うと、気になってしょうがないので、先日植物園に行ったときに、思い切って聞いてみることにした。
 まず北門の券売所の人に、園内の猫を捕まえて保健所にやったりすることはあるのかと聞いてみたら、窓口のおじさんが、すばしっこいから捕まえることなんて出来やしないと言うその後ろから、デスクのおばさんが、でも捕まえたら処分しますよと口を挟んだ。処分するくらいだったらもらい受けたいというと、そういうことなら事務所に言ってみてくれと言われたので、園内を歩いて、南の端にある事務所へ向った。
 道すがら、「捕まえたら処分する」と言ったおばさんの言葉を思い出して、気分が重くなった。あれほど人懐っこいサビちゃんやミケちゃんなら、いとも簡単に捕まえることができるだろう。
最後にミケちゃんに会った日、ご飯をあげて帰るとき、途中まで私の後をついて来て、じっとこっちを見ていたミケちゃんの目はとても悲しそうに見えた。あのとき、一緒に連れて帰ってあげるべきだったのだ。
 事務所の建物が見えてきて、私は少し躊躇した。何を聞きに行くのか。処分したという事実をはっきりと知ることと、知らないけれど憶測ばかりの今の曖昧な状況と、どちらがいいのだろう。だけど、もしかしたら処分したという事実がない可能性だってあるかもしれないのだからと思いなおして、事務所を訪ねた。
 知り合いと思しき来園者を相手に雑談をしていた受付の気さくそうなおばさんに、猫の事を聞きたいのですがというと、「猫?園内の猫は飼ってるんじゃないのよ」としかめっ面をされた。その猫だけど処分するくらいだったらもらいたいというと、意外なことに先ほどの話とは違って、植物園の方で処分したりはしないという答えが返ってきた。もらってくれたらありがたいということも付け加えた。去年の秋頃にいた猫の姿が見えないのだけれどと言うと、少なくとも秋からこっち、猫を処分したということはないと念を押してくれたので、私は少々心が軽くなって、おばさんに礼を言って、事務所を出た。
 しかし、ミケちゃん、サビちゃんはどこに行ったのだろう。誰か猫の好きな人が暖かい家に連れて帰ってくれたのだと思いたいけれど、現実がそんなに甘いだろうかとも思う。冬のあいだは植物園を訪れる人も少ないから、もしかしたら、隣接する府立大学の構内とか、もっと餌にありつけそうな場所に移動したのかもしれない。
 冬空の下で二匹のことを思うと、やっぱり胸のうちもどんよりと曇った。


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