猫と千夏とエトセトラ

ねこ絵描き岡田千夏のねこまんが、ねこイラスト、時々エッセイ

「みゆちゃんの首輪」その後

2007年02月27日 | 
 こないだどこかへいってしまったみゆちゃんの首輪が見つかった。みゆちゃんが見つけてきたのである。
 二階で遊んでいたみゆちゃんが降りてきて、居間に入れてとにゃあと鳴くのでドアを開けたら、廊下にちょこんと座ったその足元に、赤い首輪が置いてあった。二階の物置部屋でなくしたのだろうとだいたいわかっていたけれど、物置部屋はいろんなものがごちゃごちゃと置いてあるから、半分あきらめていたものを、みゆちゃんはいとも簡単に見つけてきたのである。やっぱり猫ってすごい。自分が落とした場所を覚えていたのだろうか。それなら、首輪のありかを知っていながら、どうして今まで黙っていたのと、ちょっと考えてしまいもするが、それは人間の都合である。
 ともあれ、もって来てくれたので、さっそくつけて、赤い首輪の、可愛い家猫に戻った。首輪をつけるあいだみゆちゃんはおとなしくして、まんざらでもないように見えたけれど、実際はどうだかわからない。首がかゆくても掻けないし、庭にやってきた小鳥を狙ってしのび足で歩いても、耳元でちりちり鳴ってばれてしまうし、猫にとって首輪はやっぱり邪魔ものなのではないか知らん。