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黒猫は何匹?

 家の庭には、近所の猫が遊びに来ます。よく来るのは、サバ白の「まるもどき」(まるに似ているから)、茶トラにちょっと白が入った「トラオ」、オッドアイの白猫「しろちゃん」、そして黒猫「くろちゃん」の4匹、だと思っていました。少し前までは。
 ある日、出かけようと外に出たら、家の前の道にくろちゃんがいました。でもどこか風景がおかしいのです。同じ視野の中の向かいの公園の入り口に、くろちゃんがもうひとりいました。
 なんと、黒猫は二匹いた!その日の大ニュースでした。家にくる猫たちは、たぶんみんな野良猫で、あまり人になれていなくて、もちろん触らせてくれませんし、1メートルも近寄ると逃げてしまいます。とくにくろちゃんは一番怖がりで遠くからしか見えない上に、一匹だという先入観もあって、お顔の違いなど全然気づいていなかったのでした。
 数日たって、ご近所の野良猫事情に詳しい方に通りで会ったので、このへんには黒猫が二匹いるんですね、私は一匹だと思っていたのでびっくりしました、と話しかけると、彼女は「いやいや、黒猫は五匹いるのよ」と答えたので、これまたびっくり仰天しました。五匹のうちの四匹か三匹かは親子だそうです。
 その後、注意してみていると、うちに来ているのは少なくとものはそのうちの三匹らしいのがわかりました。緑色の目がきれいでかわいらしい感じのしなやかなくろちゃん、小柄で細身のくろちゃん、ふてぶてしいくろちゃんです。
 今思えば、引っ越してきて初めて公園で見た子猫のくろちゃんは、上の絵の左か真ん中のくろちゃんで、それが大きくなってすっかり貫禄がついたなあと思っていたのは、右のくろちゃんを勘違いしていたようです。
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セミ争奪戦スタート

 開け放った窓のきわにまるが寝そべって、セミが鳴く庭の桜を眺めていました。しばらくして、小走りに窓から離れていったので、窓を閉めようとしたら、外で鳴くセミの声とは別に、ひときわ大きくジージー鳴く声が廊下のほうから聞こえてきました。そういうことだったのかと思って声のするほうへ行ってみると、果たして、まるがこの夏初めての獲物をくわえてコソコソと逃げていきました。
 去年、まるの口を無理やりこじ開けてセミをとって逃がしたところ、腹いせにバジルの植木鉢をひっくり返されたので、私は慎重に、まるちゃん、そのセミこっちにちょうだい、と話しかけましたが、勿論無駄でした。
 そこで、冷蔵庫からまるが大好きな乾しカマを取り出すと、まるはセミを放り出して、素直に取り引きに応じました。
 一週間くらい前に、ヤモリを捕まえてきたときにはこうはいきませんでした。
 洗面所の入り口で、ぼんが誰かに威嚇される低いうなり声が聞こえてきたので、何事かと思って駆けつけると、まるがヤモリをくわえていました。
 当然「話せばわかる」はずもないので、まず乾しカマを出してみましたが、ヤモリはセミよりもレアなのでしょう、知らん顔です。
 そこで、乾しカマよりももっと大好きな「ちゅ~る」(筒型のパックに入った、液状のおやつです)を出しました。まるは明らかに気を引かれた様子で、「ちゅ~る」の匂いをかぎに来ましたが、いやいや、やっぱりヤモリだと無理に顔をそらし、でも「ちゅ~る」も捨てがたいと再び鼻を向け、「ちゅ~る」を取るかヤモリを取るか、かなり葛藤しているようでした。
 それで、結局まるは「ちゅ~る」の誘惑に勝てなかったので、無事ヤモリを救出することができました。
 ところで、セミを放して乾しカマを食べたまるは、そのあともまた窓のそばの同じ場所に戻ってしばらくセミを監視していましたが、そのうち眠くなってしまったようで、いつのまにか窓辺で丸くなって寝ていました。
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みゆちゃんのゴロゴロ

 我が家の4ニャンの中で一番古株なのはみゆちゃんですが、みゆちゃんがうちに来て約4年間一人っ子として過ごしたあとに、妹分のふくちゃんがやってきました。
 みゆちゃんは神経質な猫なので、しばらくのあいだは無邪気な子猫のふくちゃんを受け入れることができず、シャーシャー怒ったり、ふくちゃんが来ない部屋に閉じこもったりしていましたが、冬に向かう季節だったことも手伝って、数日ののちにはだんだん打ち解けてひとつのかごで一緒に寝るようになり、その後、すっかり仲良しになりました。
 互いにもたれあって眠ったり、時には追いかけっこをして遊んだりと、ふたりの仲は微笑ましいほどでしたが、ふくちゃんが来てから、みゆちゃんはあまりゴロゴロ言わなくなりました。
 とくにふくちゃんの前では言わないようなのです。
 それとほぼ時を同じくして、トイレ(人用)の個室がみゆちゃんの好きな場所になりました。私が廊下を歩いていると、横に来て顔を見上げ、トイレに行こうと誘います。トイレのドアを開けると、便座のふたの上に飛び乗って、ゴロゴロすりすり、私に甘えるのです。トイレの個室でだけはゴロゴロ音が出ます。しばらく子猫に戻ったように甘えるのですが、少し開いたドアの隙間からふくちゃんがのぞいていることに気がつくと、急に我に返ったように、すました顔をして、ふくちゃんを横目にさっさと出て行ってしまうのでした。
 そういうみゆちゃんを、私は、ふくちゃんの前ではお姉さんとして甘える姿を見せないよう頑張っているんだろうと考えました。だから、みゆちゃんがトイレへ行こうと誘ったときにはできるだけ希望にこたえて、ふくちゃんの見ていないトイレの中で、一人っ子に戻って甘えるのに気が済むまで付き合ってあげるようにしました。
 それが、おととしの秋にまるとぼんを迎えてからあと、みゆちゃんの心境にどういう変化があったのか、はっきりいつからとは覚えていませんが、また、トイレ以外でもゴロゴロ言うようになりました。ベッドのお布団の上や、私の机、椅子など、お気に入りの場所で寝ているときにあごの下をなでてやると、目を閉じてにっこり笑ったような顔をして、首を私の手に預けるようにして、小さな可愛い音でゴロゴロ言うのです。
 いままでみゆちゃんが気を使ったり我慢したりしていたのかどうかはわかりませんが、やはり素直にゴロゴロ音を出してくれるのは嬉しいものです。もっとも、それでも相変わらずトイレは好きなようなので、一緒に行こうと誘われたら、できるだけ応じるようにしていますが。
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抜け毛の季節到来

 山がすっかり新緑に変わって少し暑いぐらいになり、そして猫の抜け毛の季節がやってきました。
 椅子の上でゴロゴロ言いながら寝ているふくちゃんの背中をなでていると、しっぽの付け根あたりに、抜けた毛がふわふわ溜まっています。
 三度の飯より猫が好きな私ですが、軽い猫アレルギーらしくて、とくに4匹の中で一番柔らかいふくちゃんの毛がだめです。ひざに乗せてなでていると、しばらくして、目がかゆくなり、鼻の調子が悪くなり、口の奥がかゆくなります(もちろん、それでもふくちゃんのお腹に顔をうずめるのはやめられません)。
 冬のあいだ引き出しの中にしまっていた「トレルンダ君」(抜け毛をキャッチしてくれるブラシです)を出してふくちゃんにブラシをかけ、今シーズン初めての猫毛玉を作りました。
 たくさん毛が抜けて、フローリングの上をふわふわ漂ったり、初夏に汗ばんだ手や顔に貼りつくのは嫌ですが、トレルンダ君で抜け毛を集めて毛玉を作るのは楽しくて好きです。
 そうやって作った毛玉は猫らしくて可愛いし、まるのお気に入りのおもちゃでもあります。まるに毛玉をあげると、他のネズミのおもちゃやビー玉なんかよりもずっと夢中になって、床の上を転がして走り回ります。
 ふと、もしかしてふくちゃんの毛玉なので、ふくちゃんのつもりで追いかけ回しているのだろうか、そうだとしたら、なんだか陰湿な猫じゃないの、という考えがよぎりましたが、見ていると、まる自身の毛で作った毛玉でもかわりなく遊んでいたので、思い過ごしだということがわかりました。
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けりぐるみを作ってみました

 けりぐるみ、といってもお店で売っているような、お魚やネズミの可愛い形のものではありません。端切れで作った細長いクッションです。(ネットで調べたら、細長いクッションでいいというようなことが書いてあったので。柄が妖怪ウォッチなのは、子どものお稽古バッグやらお弁当袋やら作った残りなのであります。)
 きれを袋状に縫って中に綿とまたたびの粉を入れ、口を閉じてクッションにしました。作ろうと思った理由は、やはりまるです(いつも何かしでかしてくれるのはこの人)。まるは最高に可愛い猫ですが、少々ジャイアン的なところがあり、しょっちゅう気弱なふくちゃんをいじめるのです。また、私と大好きなトンボのおもちゃで遊んでいると、だんだん興奮してきて、私の足や手を攻撃してきます。なので、またたび入りのけりぐるみをけりけりすることでストレスを発散させ、ふくちゃんや私へのまるの攻撃を減らそうというのが狙いです。
 またたびスプレーもオマケにプシュッとかけて、出来上がったけりぐるみを早速まるに渡してみると、表面についたまたたびを嬉しそうな顔をして舐めましたが、舐め終わると無関心なふうで向こうへ行ってしまいました。
 せっかく作ったのに、無駄だったか、とがっかりしていると、ぼんがけりけりしてくれました。とりあえず、誰かが使ってくれてよかった。


 みゆちゃんもけりけり大好き。


 そして、ついにまるもけりけり。

トンボ遊びで、私の足にとび掛かってきそうなときにけりぐるみを渡すと、足の代わりにこれを蹴ってくれるので、目的のひとつは達成できました。(残念ながら、ふくちゃんいじめは減りませんでした。)



こんな使い方の人も…


こういうふうに、みなさんぼちぼち使ってくれています。
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乾しかまバー

カウンターに並んで乾しかまをねだるひとたち。
(ふくちゃんは一段うしろの電話台の上にいます。)
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保護色注意!木目調ぼん

 何かと自己主張の強いまると比べて、ぼんはとても控えめです。甘えたいときや構ってほしいときも、じっと私の足元にうずくまってひたすら待っているのですが、ぼんの色と模様がフローリングの色と木目にそっくりなので、ときどき気づかずに蹴ってしまうことがあります…ぼん、ごめん!
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元気まる(猫はコタツで丸くならない)

 いいお天気で暖かかった大晦日から一転して、今日は朝から空気が冷たく、午後になって雪が降り出し大荒れの元旦になりましたね。こちらでは、夜までに20センチ以上は積もったように思います。
 こんなに寒いのにまるはいつも通り、ベランダへ出て行きました。すぐに寒くなって部屋へ戻るだろうと思い、数分の後に様子を見たら、猫はコタツで丸くなるなんてとんでもない、「雪の中に何かがいるごっこ」をしているのか、ダッと走ってきて積もった雪の中に両前足を突っ込んだり、雪を跳ね上げたりして楽しそうに遊んでおりました。
 雪が積もるとわくわくするのは、人も猫も同じみたいですね。
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ゆく猫くる猫

「ゆく年くる年」に掛けて「ゆく猫くる猫」としていますが、今年も嬉しいことに、ゆく猫はいません。
 実家にいる外猫ファミリーのトラ猫父さんが、秋にちょっと危なくなったことがありました。ちょうど二年前の「ゆく猫くる猫」でも紹介いたしましたが、ご飯は必ず先に妻子に食べさせるというような、父親の鏡のような猫です。年齢はわかりませんが、だいぶ年は取っているようで、痩せてびっこを引いていましたが、秋の頃ご飯を食べなくなり、血を吐いたりしてみるみる弱ったので、実家ではいよいよだめかと思ったそうです。それが、物は試しとモンプチの缶詰をあげてみたところ、それまで何も食べようとしなかったトラが、突然健康な猫のようにガツガツとひと缶完食し、あれよあれよというまにすっかり元気を取り戻しました。モンプチすごい!
 くる猫もいませんでしたが、近所の野良猫の「とらお」(茶トラに、鼻の頭と足の先が白)、「モドキ」(まるとよく似た柄なので「まるもどき」→「モドキ」)とちょっぴり仲良くなりました(仲良くなったといっても、1、2メートルくらいまで近づけるという程度ですが)。

 今日はいいお天気で暖かく、大掃除日和でしたね。私も今日はわりとまじめに掃除しましたので絵を描く暇がなく、まるとぼんの仲良し写真で2014年をしめくくろうと思います。
 まるとぼんは、普段たいして仲良しというわけでもないのですが、なぜかベランダに出ると、よくふたりならんでゴミ箱の上に乗っています。外の明るさで目が細くなって、おっさん猫みたいになっていますが、家の中ではもうちょっと可愛い顔をしてます(もうちょっと、というのは謙遜です)。

 今年も一年、更新が滞りがちなブログを見に来てくださり、どうもありがとうございました。
 みなさま、よいお年をお迎えください。
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お利口まる

 正確に言うと、「お利口になったまる」です。
 まるは子猫の頃ちっとも言うことを聞かなくて(猫なので当たり前といえば当たり前ですが)、とくに困ったのは、出かけるときなどに、二重扉の役割になる部屋のドアを閉めようとすると、「だめ」と言っても無理やりすきまに頭を突っ込んで来て、廊下へ飛び出してしまうことでした。
 みゆちゃんやふくちゃんだと、だめ、と言うとちゃんとわかってくれて、聞き分けよくその場に座っているのですが、子猫のまるはわかっていないのか、わかっていて聞く気がないのか、こちらの言うことに一向お構いなしなのでした。
 それが一年経って、この頃はちゃんと言うことを聞いてくれるようになりました。「来たらだめよ」と言ったらドアの手前で行儀よく座って、前みたいに無理にすり抜けようとはしません。
 その分苦労は減りましたが、無理やり突っ込んでくるのを「こら!」と叱って捕まえて、部屋の中に押し返すよりも、ちょこんと座って、ついていきたいのにな、という目をしてこちらを見上げるまるの鼻先でドアを閉めるほうがずっと不憫で、後ろ髪を引かれるようで、私はいつも「まるちゃんごめんね、すぐ帰ってくるからね」と謝りながら出かけることになるのでした。
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