

我が家の食器棚を眺めていると、妙に角皿が多いことに気づきます。
これらの食器は骨董の染め付けですが、
どれも我が家の食卓のアクセントとして欠かせないものです。
四角いお皿が好きとは言っても、
あまりに大きなものは、さすがに方形が自己主張しすぎて食卓の調和を壊してしまうように思います。
飯椀、汁椀、取り分け皿、小鉢、大鉢など、圧倒的に丸型の器が多い中にあって、
程良い大きさの角皿は欠かせない存在です。
奥にある角切り(すみきり)ざら皿は、中型の盛り皿としてよく使いますが、
左奥の一辺は20㎝、右奥はちょっと小ぶりで18.5㎝と手頃です。
しかしそれが手頃なのは、完全な正方形ではなくて、角が落としてあるからでしょう。
2つの辺が同寸の正方形となると、一辺が20㎝以上のものは、
角が出張ってかなり使いにくいものになりますし、
丸皿の中にあって、角皿だけが浮き上がり、とげとげしいものになります。
だからこのように角が落としてあると、ほどよく調和するのです。
角が落としてあれば角が欠にくいし、他の食器とも調和しやすい。
昔の器にはよく考えられたものが多いと思います。
一方、左手前の長手皿は長方形で、長い方の一辺が20㎝、短い方は半分の11㎝。
角落としのない長方形なら、この程度の大きさが調和の限界ではないでしょうか。
しょうゆ皿として使う場合や塩辛や佃煮を少量のせるなら、手前の豆皿が出番。
豆皿は愛らしくて、どんな形も好きです。

骨董以外では、このような白磁の方形皿があります。
白磁の澄んだ白さがきりりとして、羊羹や主菓子が似合う角皿です。
もう増やすまいと決意している食器。
魅力的な角皿や変形皿を見ると、素通りできなくなるクセを早く卒業したいものです。
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